動悸・息切れ、疲れやすい、無気力など、原因不明の不調を訴える人は少なくありません。
他の病気でも起こるようなありふれたものですが、実は甲状腺の病気による可能性もあります。
特に女性は注意が必要です。必要な治療を施されないまま放置されることも多いと言われます。
それは、甲状腺の病気が身近なものにもかかわらず、どのような病気なのか、あまり知られていないからです。
しかし、甲状腺の病気は、きちんと診断できれば、きちんと治療することができます。
5月25日は「世界甲状腺デー」です。この機会に、甲状腺の病気について知っていただき、気になる症状があれば検査を受けてみましょう。
私たちは、甲状腺疾患の啓発に取り組み、疾患に対する認識の向上、患者さんや皆さまの社会生活と日常生活の質の維持・ 向上に貢献したいと願っています。
日本甲状腺学会の甲状腺疾患・検査推進運動に賛同し、疾患啓発活動を応援します。
甲状腺はのどぼとけの下にある小さな器官で、ヨウ素を材料として甲状腺ホルモンを作り、身体のさまざまな部分に送り出す大切な臓器です。
甲状腺ホルモンが多すぎると、動悸・息切れ、疲れやすい、イライラ等の症状が現れます。甲状腺が少なすぎると、気力がなくなる、寒がりになる、顔や手がむくむ、などの症状が現れます。