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2012年入社
A. S. (マーケティング)
薬学部 卒業

大学では薬学を学び、個別化医療に興味をもち、新卒で2012年にロシュ・ダイアグノスティックスに入社。日本の医療の現場の声やニーズをキャッチし、製品に反映させることで、患者さんに貢献することをモットーとしている。

検査や医療の現場の声を製品に反映させたい

薬剤師を目指して薬学部に進学しましたが、調剤の仕事よりも製薬や検査の世界に興味をもつようになり、就職活動の際に採用サイトを見て出会ったのがロシュでした。個別化医療という、患者さんのタイプに合わせて最適な治療を選択するという医療があることを知り、またその治療選択の上で、検査が非常に重要な役割を果たしていること、ロシュが個別化医療に力を入れているのを知ったことも、入社を決意する決め手になりました。最初の配属はフィールドサイエンティストでした。病院の検査室に検査装置が導入される際に、専門知識を活かして検査項目の検討や装置の測定精度を検証したり、装置の特性を検査技師の方々に説明する業務です。また、お客様からのご相談に応える役割も担っています。

業務を通じて感じるようになったことは、一つひとつの検査の精度だけではなく、病院全体の効率化を念頭に置いた提案の重要性です。また入社5年目の時に、韓国で3ヵ月間の研修を受ける機会に恵まれ、現地のフィールドサイエンティストが装置を単体ではなく統合システムとしてお客様に提案したり、お客様のニーズを本社にぶつけている状況を目の当たりにしました。それをきっかけに、現場の声を、これまで以上にスピーディに本社に伝えて、要望により早く応えられるようにしたいと思いが強まりました。

公募に手を挙げてマーケティング担当に

そんな時にマーケティング担当の公募がありました。一つの製品をトータルに手がけてお客様の声を反映させられるチャンスだと考えて応募し、幸いにも異動がかなえられました。マーケティングの大きな役割の一つは、日本の市場に合った製品を迅速に導入すること。発売される検査機器や診断薬を日本市場へ導入するにあたって、営業や学術と連携して拡販を行い、プロモーションやキャンペーンなども実施していきます。また、日本市場にフィットする製品の開発に向けて、お客様の声をスイス本社に伝えることも重要です。お客様を訪問してヒアリングを行うほか、市場や競合製品の調査なども実施します。その際に、単に話を聞くのではなく、お客様自身が気づいていない価値や本当に求めているものをすくい上げて、最大化して製品に反映できるようにするのが大切だと考えています。

異動して初めて担当した案件は、発売されたばかりの装置の国内初号機を病院に導入し、そこでの運用を支えながら、お客様の声を直接スイス本社に伝えて、問題があれば改良につなげるという仕事でした。現場で集めた声を本社に届けて装置や試薬に反映させることができるのは、まさに自分が望んでいたことで、お客様の要望を叶えることができたという点でも楽しさとやりがいがありました。


組織を越えて新しいものを生み出す仕事

臨床医からの要望に応えて、ツールを開発したことがありました。他部門のメンバーと一緒に考え、作成したもので、その際に他者との連携の重要性を痛感しました。そうした経験を活かしながら、私が現在マーケティング本部の中で担当しているのが、ネットワークコラボレーション業務です。

もともと病気の診断というものは、さまざまな医療情報を元になされるものですが、疾患によっては、複数の項目を、複数の検査法で調べなければならないこともあります。そのため、担当製品以外の領域に関する知識や、他部門の情報が必要になることが少なくありません。そこで困っている担当者がいれば、部門を超えて必要な担当者とコミュニケーションをとって、間をつなぐ役割を果たすのがネットワークコラボレーションです。部門内外の同僚からの問い合わせに答えるほか、ミーティングなどを通じて課題を発見し、解決に必要な知見をもつ人と結びつけたりしていきます。私自身、コミュニケーションをとるのが好きなので、海外も含めてこれまで社内外で培ってきたネットワークを活かし、楽しみながら仕事をしています。この仕事が新しい製品や事業を生み出す起爆剤となり、お客様や患者さんに貢献できるようにしていきたいと考えています。

ONE DAY SCHEDULE

9:00

出社

通勤時間に英語のニュースを聞きながら出社。メールチェックから1日の業務がスタートする。

10:00

会議に参加

薬事、法務、サプライチェーンなどの他セクションと部門横断的な製品関連の会議。社内ネットワークを広げるチャンス。

11:30

ランチタイム

同僚と少し早めのランチ。この日はタイ料理の店へ。

14:00

引き続き会議

参加しているプロジェクトや部署内の業務改善等の会議。

16:00

フォーカスタイム

自分の業務に集中するための時間を確保し、取り組み中の案件などについて集中して考える仕事に充てている。

18:30

業務終了

仕事が終わる時間は日によってまちまち。時には誘い合って食事に行くことも。

さらに詳しく

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