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2016年入社
Y. A. （フィールドサイエンティスト）
基礎工学部 卒業

大学時代は工学系の学部だったが、先端医療技術への興味から生命科学を学び、新卒で臨床検査薬メーカーに入社。その後、医療機器卸売会社を経て、2016年に中途でロシュ・ダイアグノスティックスに入社。

学生時代は臓器移植などに伴う拒絶反応の抑制や、投薬による副作用をいかに軽減してQOLを上げるかといった、医療に近い領域で研究を行っていました。そうした医療分野への興味から、新卒で臨床検査薬のメーカーに入社し、学術担当として勤務していました。その後、夫の転職で他県に転居したのに伴い医療機器卸の会社に転職し、学術担当業務のほか社内システムの運用なども行うように。ところが、医療と直接関係のない社内システム運用の業務比率が高まってきたことで、自分が本当にやりたい仕事は何かを考えるようになったのです。製品関連の学術担当という仕事は、他の職種の人たちをサポートし、業務を円滑にする役割でもあるんですよね。そこに楽しさを感じていたことに気づきました。自社製品について深堀りをして提供可能なサービスを構想できるのも、やはりメーカーならではだと改めて思いました。

そんな時に、ロシュがフィールドサイエンティストを募集しているのを転職サイトで見つけて、自分がやりたい仕事はこれだと、迷わず応募しました。実は1社目でロシュの担当者と協業する機会があり、製品紹介だけではなくその先のお客様や患者さんのことを見据えた提案をしているのを見ていたので、それができるのが大きな魅力だと感じました。

私が所属するカスタマーフロント本部では、フィールドサイエンティストが営業やエンジニアと連携して、それぞれの視点からお客様に対するベストな提案を検討していきます。さまざまな案件が同時並行で進んでいるので、ほぼ毎日いろんなお客様を訪問して対応や情報提供を行うなかで、大切にしているのは、データなどのエビデンスをもって説明すること。そして製品説明だけで終わらず、その製品を通していかによい仕事ができる環境を実現するか。そのことをお客様と一緒に考えるのは、私にとってとても楽しい時間です。

私たちの仕事は納入すれば終わりではなく、セットアップが済んで、お客様の状況も理解できた時点からが本当の始まりです。そこからしっかりと並走して要望に応え続けることで、「次の装置もロシュにしたい」とうれしい言葉をいただくことも少なくありません。喜んでもらえるのは、それだけの価値を提供できた結果だと信じています。

そんな私は二人目の子どもの出産・育児で産休・育休制度を利用しました。期間は1年2ヵ月でしたが、実は産休に入る前にも、妊娠による体調不良で休職をせざるを得ませんでした。しかし、その際に職場で話し合いの場を設けてくれて調整を行い、私ができない業務を同僚たちがフォローしてくれたのにはとても感謝しています。また、業務のことは考えず育児にしっかりと向き合えるようにとの配慮から、ロシュには産休・育休中はあえてコミュニケーションを取らない方針があります。だから私も休暇の間は夫とともに思う存分育児に専念することができ、家族の絆も深まりました。その後もスムーズに復職することができて、ワークライフバランスがとれた働き方の中で、仕事と育児に取り組んでいます。ロシュに入って10年近くが経ち、これまでの蓄積をベースに次の10年も様々な課題に挑戦しながら、成長していきたいと考えています。