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2022年入社
Y. M. （セールス）
生活科学部 卒業

大学で栄養学を学び、2022年に新卒でロシュ・ダイアグノスティックスに入社。臨床検査薬情報担当者（DMR）として医療業界の動向に即した提案を通じて、お客様の課題を解決し、患者さんの治療に貢献すべく業務に取り組んでいる。

学生時代には管理栄養士の国家資格を取得し、大学院では朝食の欠食が生体に与える影響について研究を行っていました。就職活動では当初は食品メーカーの研究職を目指していましたが、自己分析を通じて自分のなかに健康への興味や疾病に対する怖れがあることを見出し、医療の世界に興味を抱きました。とくに診断薬業界は病気の発見や予防の段階に始まり、治療中やその後の経過観察まで、疾病治療の一連の流れに関われることに強い魅力を感じたのです。中でもロシュは生化学・免疫といった、いわゆる中央検査室で行われる検査だけでなく、がんの確定診断に用いられる病理検査や、PCR法による遺伝子検査など幅広い領域の製品群を持ち、カバーする疾患も幅広いことに強みを感じました。

入社時に営業を希望したのは、研究室でじっとしているよりも、自分自身で主体的に計画を立てて動き回れる仕事のほうが、性格に合っていると感じたからです。また、就職活動中に製薬会社で研究職のインターンを経験した際に、お客様の声やニーズが研究開発の起点となって製品が出来上がることを改めて感じました。そして、将来どのようなキャリアを目指すにせよ、最初はお客様の声に直接触れる仕事に就きたいと考えたのも、営業を志望した理由です。

検査業界の営業は、DMRと呼ばれ、高い専門性が求められます。検査薬や検査機器に関連する医療情報を提供し、適正な使用と普及を図るといった業務を担っています。私が担当するのはある県の基幹病院が中心で、検査技師や医師のほか、病院の経営陣に対して情報提供や提案を行っています。入社してから大切にしてきたのは、お客様の課題を知ることです。情報提供に対する反応をきめ細かにキャッチして、今どのような情報や提案を求めているのか、何に困っているのかを考えながら、お客様に合った提案につなげることを目指しています。お客様が口に出される課題は氷山の一角で、数回の訪問だけで全てを知ることはできません。言葉の一つひとつからお客様を取り巻く状況を思い描き、その根底にある考え方をつかめるように、日頃から工夫をして取り組んでいます。

大切にしているのは、売り込むのではなく聞き役に徹すること。たとえば医療機関にも労働力不足の波が押し寄せるなか、検査室を何人で運営しているか、どのような働き方をしているのか、必要な人材が確保できているのか、お客様が本当はどんなことがしたいのかなどを、うかがうようにしています。また医師からは治療方針や患者ケアをどう考えているのかをお聞きして、その内容を検査室の方と改めて共有することがニーズの発掘につながるケースもあります。検査業務だけではなく、病院の方針や経営のことにまで関与できるのはまさにロシュならではだと思います。

あるお客様に、新規で訪問を始めて半年ほどで、ロシュ製品の導入を決めてもらえたことがありました。短期間で信頼関係を構築するために、訪問時だけではなく、ショートメールや電話も活用して問い合わせ等に素早く対応するなど、つねにお客様とともに課題に向き合う姿勢を大切にしました。そうして把握した課題を踏まえて、上司や学術担当のほか社内のさまざまな人に相談し、お客様の課題解決に最適な提案内容を検討しました。そのとき、皆が自分事として親身になって考えてくれたんです。お客様やその向こうにいる患者さんのためという考えが、ロシュ社員の根底にあるからだと思います。

こうしてロシュならば現在の課題が解決できると確信していただけた結果、他社ではなくロシュを選んでいただくことができました。検査室だけではなく病院としても「ロシュにして本当に良かった」としきりに感謝され、医師からも「患者さんに貢献できている」という言葉をいただいています。それを実現するのがロシュに入った理由だったので、大きな達成感がありました。現在は自分の可能性を広げることに挑戦している最中です。挑戦を受けていれくれる環境のなかで、信頼を得て病院全体を任されるような人材になるのが目標です。