ロシュが目指す「柔軟な働き方」の先にあるもの【社員アンケート】

ロシュは、時代の変化に対応できる柔軟な働き方を推進しています。ITインフラとツールを駆使したテレワークの実現や、多様な働き方を支援するフレックス制度の導入などにより、多くの社員が、自分で時間や場所を選択しながら業務にあたるのをサポートしているのです。その背景には「患者さんや医療関係者を中心とした“カスタマーセントリシティ”の実現」という目標があります。

2017年3月、本社オフィスを移転するタイミングで、ロシュは、ABW(Activity based Working/アクティビティ・ベースド・ワーキング)を採用しました。ABWとは、その時々の仕事の内容に応じて、最も効率的に働くにはどの場所が最適なのかを、社員がみずから決定して仕事を進められるワークスタイルのことです。

固定席は廃止・削減され、代わりにちょっとしたミーティングを行えるオープンスペースが作られました。部署の壁も経営陣の個室もなくなり、広く開放されたオフィスが実現しています。

「キャビネットの数は7割削減し、ペーパーレス化も進めました。業務に必要な資料は関係者全員が共有できるよう、システムとルールを一新し、ビデオ会議にも対応。振り返ってみると、COVID-19が始まる前にはすでに、オフィスに縛られず柔軟な働き方ができる環境が整っていたのです」と、当時の移転に関わった担当者は言います。

そして2020年に新型コロナウイルス感染症の流行が始まると、この柔軟な働き方はさらに加速しました。テレワークの日数制限は無くなり、フレックスタイム制のコアタイムも撤廃。また、外勤・内勤にかかわらず、会社全体でテレワークが認められました。

2023年春現在、世間では出社を中心とした元の勤務形態に戻そうという流れも出てきていますが、ロシュでは今も積極的に柔軟な働き方を実践しています。

「患者さんやお客様を第一に考える」――ロシュが多様な働き方を認めてきた背景には、そんな“カスタマーセントリシティ”の考えがあります。

先が見えない変化の激しい時代に医療に貢献していくには、より柔軟な考え方や自由な発想力、失敗を恐れるのではなく挑戦する姿勢、そして自らがスターターとなれる会社の風土が大切です。そのために、ロシュは2021年、従来の「ヒエラルキー型組織」とは異なる「ネットワーク型組織」を導入しました。

ネットワーク型組織とは、序列や上下関係に縛られず、チームメンバーがフラットな立場で意見を出し、目標達成に向けて行動する組織です。リーダーの指示を待ってそのとおりに行動するだけではなく、組織や立場の垣根を越えて周りに働きかけることが大切になります。

患者さんやお客様のニーズを捉え、より良いサービスを提供していくために、社員一人ひとりが働き方を含めて、自身がすべきことを考え実行することが求められているのです。

では現在、柔軟な働き方はロシュでどれほど普及しているのでしょうか? テレワークの実態について、日本の社員にアンケートをとりました。

アンケートによれば、現在88%(※)の社員がテレワークをしています。

頻度を見ても、多くの社員が積極的にテレワークを活用していることが分かります。

※小数点以下は四捨五入。以下同様

テレワークのメリットとして最も多く挙がったのは「時間を効率的に使える」で、88%の社員が回答しています。また、68%の社員が「ワークライフバランスがとりやすい」、57%の社員が「作業に集中できる」と回答しました。自由回答では「家族との時間を作りやすくなり、家族がロシュでの仕事を応援してくれる」という声もありました。

一方、オフィスで働くメリットを感じている社員も少なくありません。

「社内コミュニケーションがとりやすい」「困ったことを相談しやすい」など、対面での会話の重要性を感じている社員が多いことが分かります。込み入った話や多方面同時の議論は、やはり対面に分があるようです。

「議論が深まりやすく、関連性の高いテーマに気づけたり、雑談から新しいアイデアが出たりする機会が多い」という意見もあり、オンライン会議やテレワークを活用しながらも、大切な会議や複雑な議題は対面で話すなど、オンライン/オフラインを併用する動きがみられています。

ロシュにはテレワークのほかに、フレックスタイム制度も用意されています。

現在、フレックスを活用している社員は69%。そのうち、24%は毎日活用していることが分かります。

フレックスのメリットで目立った解答は、74%の社員が答えた「時間を効率的に使える」ことです。たとえば、子育て中の社員が日中に子どもを送り迎えし、そのぶんは夜の隙間時間に働いて埋め合わせするなど、一人ひとりが事情に合わせて柔軟に働いています。

「ワークライフバランスがとりやすい」や「家族の予定に合わせて出退勤を調整できる」という回答も6割以上と多く、「電車の混雑を避けて通勤できる」と回答した社員も半数以上みられました。

「グローバルとコミュニケーションを取るために、業務時間をずらすなどの調整ができる」という意見からは、海外とも密に連携しながら働いているロシュらしさがにじんでいます。

テレワークやフレックスタイム制度には、時間の効率化やワークライフバランスの向上など、たくさんのメリットがあります。一方で、担当する仕事によってフレックスタイム制を活用しづらかったり、テレワークではうまく議論が進まなかったりするといった課題があるのも事実です。

世間的には、出社ベースの働き方へ戻していく流れが強まっている今。

今後はこれまで以上に、社員の一人ひとりがオンラインとオフラインをうまく併用し、バランスをとりながら働いていくことが求められます。そして、柔軟な働き方の先にあるカスタマーセントリシティの実現に向け、ロシュも仕組みや環境をブラッシュアップし続けていきます。

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