ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は11月20日、ロシュが培ってきたリアルタイムPCR技術をベースに、操作性、機能性をアップグレードさせた遺伝子解析装置「LightCycler PRO システム」を医療機器として発売します。DiagnosticモードとRUOモードの2つのワークフローを搭載し、これまでにない柔軟性で、医療現場のニーズに応えます。
ロシュは、1998年にLightCyclerを発売して以来、信頼されるリアルタイムPCRブランド構築のために改良を続けてきました。2005年に発売したLightCycler480は、今や世界54カ国で使用されています。今回発売する「LightCycler PRO システム」は、LightCyclerシリーズ初の医療機器となります。
本製品は、LightCycler480で定評のあった高性能の光学モジュールやサーマルサイクラー(PCR法の温度管理に利用される装置)の性能を踏襲した上で、温度均一性の改良により結果の精度を向上させました。さらに、自在にカスタマイズできる7チャンネル・マルチプレックスと交換可能な96/384ウェルサーマルサイクラーで、様々なニーズに応えます。また、15.6インチの大画面タッチパネルを採用し、操作の簡便化を実現しました。そして、臨床検査情報システム(LIS)への接続による情報のインポートや検査結果のエクスポートなどを通じて、より効率的に正確なデータを導き出すことが可能となりました。また、LightCyclerシリーズのために開発されたTIB MOLBIOL社 LightMixシリーズの多彩なラインナップを利用でき、測定項目のニーズにも幅広く応えることができます。
さらに、本製品はDiagnosticモード、RUOモードの2つのワークフローを備えており、例えば検査室での測定を終えた後に、疾患研究や診断項目の開発に使用するなど、用途をスムーズに切り替えることが可能です。
本製品の発売により、ロシュのPCRエコシステムに新たな一台が加わります。進化する遺伝子検査のニーズに、これからも貢献してまいります。
販売名:LightCycler PRO システム
一般的名称: 遺伝子解析装置
特徴: リアルタイムPCR法を原理とし、核酸の増幅、検出及び結果解析を全自動で行う
※同日付で理化学機器「LightCycler PRO System」を発売します。販売は日本ジェネティクス株式会社が行います。
寸法 (W x H x D):45.3 x 54.3 x 50.4 cm
広報(報道関係者向け)