ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬「VirSNiP」シリーズの新製品を本日発売しました。変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)下位系統に見られるスパイクタンパク遺伝子の変異I1221T、K147E、W152Rや、マトリクスタンパク遺伝子の変異D3N、NS3遺伝子の変異H78Yを検出します。
「VirSNiP」は、リアルタイムPCR法により新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬です。2021年2月に国内で初めてウイルス変異を調べる試薬として発売しました。その後ラインアップを拡充し、さまざまなウイルス変異の検出に対応しています。
今回、BA.2.75系統(ケンタウロス)に見られる変異のうちK147E,W152Rを検出する試薬等を含む計4製品を発売します。
分類: 研究用試薬
製品名: VirSNiP SARS-CoV-2 Spike I1221T
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike 147K 152R
VirSNiP SARS-CoV-2 Matrix D3N
VirSNiP SARS-CoV-2 NS3 H78Y
新たに検出できるようになる変異はスパイクタンパク遺伝子のI1221T、K147E、W152R、マトリクスタンパク遺伝子のD3N、NS3遺伝子のH78Yです。
I1221TはBA.2.2系統で見出されている変異です。
K147E、W152RはBA.2.75系統で見出されている変異です。
D3NはBA.5系統で見出されている変異です。
H78YはBA.2.9系統で見出されている変異です。
※B.1.1.529系統(オミクロン株)では、del69/70、L452R、484A、486V等の変異も下位系統により出現頻度が異なります。これらの変異は以下の既存品を用いて調べることができます。
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike del H69/V70
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike L452R
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike 371L 373P 452R
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike 67V del69/70
VirSNiP SARS-CoV-2 Spike 484A 486V
測定原理: リアルタイムPCR法 融解曲線解析で結果を確認します。
測定時間: 約70分
対応機器: コバス z 480、ライトサイクラー 480 システム II、ライトサイクラー 96 システム
※今回の発売品。
全部で主に検出する変異は28種類、製品数は30となります。
広報(報道関係者向け