ストレス応答性サイトカインの一種、Growth Differentiation Factor-15を測定 認定検査試薬(研究用試薬)「エクルーシス GDF-15」を発売

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、循環器疾患との関連性が報告されているストレス応答性サイトカインの一種、Growth Differentiation Factor-15(増殖分化因子15、以下、GDF-15)を測定する「エクルーシス GDF-15」を認定検査試薬(研究用試薬)として本日発売しました。

「エクルーシス GDF-15」は、血清または血漿中のGDF-15を測定する研究用試薬です。当社の全自動免疫検査装置を用いて測定します。GDF-15は、ストレスに起因して発現し、特定の細胞に働きかけるたんぱく質(ストレス応答性サイトカイン)の一種です。低酸素、酸化ストレス、炎症、組織傷害などのストレスシグナルにより、マクロファージ(免疫細胞の一つ)、心筋細胞、血管平滑筋細胞、内皮細胞、脂肪組織から分泌されます1)。心房細動や心不全、急性冠症候群との関連が報告 されていることから、循環器領域のバイオマーカーとして活用が期待されており1) 2)、多くの臨床研究が行われています。

認定検査試薬とは、登録認証機関が「研究用試薬の確認申請に関する自主基準」に基づき、その分析学的妥当性及び製造工程における品質等の評価・確認を行った研究用試薬です。

ロシュ・ダイアグノスティックスは、GDF-15を新たなバイオマーカーとして幅広く活用いただけるよう、体外診断用医薬品としての承認申請に向けてさまざまなデータ取得に尽力するとともに、医療機関および研究機関での認知向上および普及に貢献してまいります。

製品名: エクルーシス GDF-15

主な特長: 血清又は血漿中の増殖分化因子15(GDF-15)の測定
電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)により18分で測定

対象機器: 全自動免疫検査装置
コバス pro(免疫処理用 e801 モジュール)
コバス 8000(免疫処理用 e801 モジュール)
コバス 8000(免疫処理用 e602 モジュール)
コバス 6000(免疫処理用 e601 モジュール
コバス e 411

※本製品は、欧州では、心房細動患者の出血リスク予測や慢性心不全患者、急性冠症候群患者のリスク層別化の補助を使用目的として販売されています。

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広報(報道関係者向け

参考:

  1. Corre J, et al. (2013). Stem Cells Transl Med,2:946–52

  2. Wollert KC, et al. Clin Chem 2017;63:140-5

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