ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信、以下ロシュ)は、非小細胞肺がんにおいてALK陽性患者の診断補助に用いるALK融合タンパクキットの一部変更承認申請を1月25日に行いました。武田薬品工業株式会社が販売するALK阻害剤ブリグチニブ(販売名:アルンブリグ®)に対するコンパニオン診断薬としての承認を目指します。
ロシュが販売するALK融合タンパクキットは、現在、ALK阻害剤のうちクリゾチニブ、セリチニブ、およびアレクチニブ塩酸塩のコンパニオン診断薬として、ALK陽性非小細胞肺がん患者の診断補助に用いられています。院内検査として広く実施されている免疫組織化学染色(IHC)法を測定原理とし、ベンタナ ベンチマークシリーズの自動免疫染色装置を用いて検出を行います。煩雑な手技は必要なく、光学顕微鏡による観察ができるため、効率的で迅速な結果報告が可能です。
ブリグチニブは、ALK融合タンパクのチロシンキナーゼ活性を選択的に阻害するよう設計された次世代チロシンキナーゼ阻害剤で、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌を適応とする一次および二次以降の治療薬として、厚生労働省より製造販売承認を取得しています。ブリグチニブに対する適応拡大の承認を得ることは、ALK陽性非小細胞肺がん患者のさらなる治療アクセス改善に貢献できると確信しています。
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