ロシュグループ/診断薬事業部門 2020年度上半期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2020年7月23日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。(記述される製品には日本未発売の製品も含まれています)

原文は下記URLよりご参照ください。 

*日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

  • ロシュグループ売上は現地通貨ベースで1%増、ほとんどの通貨に対してスイスフランが継続的に上昇したため、スイスフラン換算で4%の減少

  • COVID-19パンデミックの影響により第2四半期の売上は減少、6月以降の売上は回復傾向

  • 診断薬事業部門の売上はCOVID-19検査製品が主に牽引し3%成長、一方でCOVID-19による受診の遅れが原因となり、通常検査は減少

  • 診断薬事業部門の第二四半期の主な発売製品:COVID-19関連の検査キット、cobas prime (遺伝子検査室の自動化のための前処理装置)、非小細胞肺がんおよび乳がん向けデジタルパソロジーアルゴリズム

*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベースです(CER:2019年の平均値)

  • 複数のCOVID-19用検査製品を新たに発売:Elecsys Anti-SARS-CoV-2テスト、Roche v-TACデジタルアルゴリズム、Elecsys IL-6テストなど

  • SARS-CoV-2テストの生産体制を大幅に増強

 

診断事業部門の売上高は3%増の61億スイスフランとなりました。モレキュラー・ダイアグノスティックス(+61%)が主に成長に貢献しました。上半期に開発したコバス SARS-CoV-2 PCRの売上は、COVID-19パンデミックによる通常検査製品のマイナスの影響を相殺しました。北米(+13%)、EMEA(+5%)、中南米(+6%)、日本(+1%)で成長が報告されました。アジア・パシフィックエリア(-9%)では、中国でCOVID-19パンデミックによる都市機能停止の影響を強く受けています。全体的に、第二四半期の需要はすべての地域でCOVID-19の影響を受けました。定期健診の減少により通常検査が大幅に減少しましたが、緊急検査とSARS-Co-V-2検査は大幅に増加しました。

COVID-19パンデミックの初期の段階から、ロシュは患者さんが必要な検査、治療、ケアを受けられるように、医療関係者、検査機関、当局、そして関連組織と連携しています。
 

上半期に開発したSARS-CoV-2関連の検査キットと救命救急向けの既存の診断メニューは、COVID-19パンデミック中の患者管理をサポートする上で重要な要素になりました。ロシュは、世界中の医療従事者と緊密に連携しており、世界レベルで検査を供給するために、生産能力を大幅に増やしました。

2020年上半期に診断薬事業部門が上市したCOVID-19関連製品の概要
診断薬事業部門 ‐ 第二四半期の主な新製品

COVID-19関連の新製品に加えて、ロシュは、cobas prime 前処理装置を発売しました。これは、遺伝子検査室で検査前に日常的に行われている手作業の工程をすべて自動化するようデザインされた、この分野で初となるソリューションです。このシステムは、複数の検体種類に対応し、ワークフローを簡素化し、手作業によるエラーを削減します。ロシュは、現在および将来のプラットフォームにおいて、検査統合のためのエンドツーエンドの完全自動化を遺伝子検査室に提供する最初の企業となりました。  

ロシュはまた、CEマーク取得の自動デジタルパソロジーアルゴリズム、非小細胞肺がん(NSCLC)用uPath PD-L1(SP263)画像解析アルゴリズムと、乳がん用uPath HER2 Dual ISH画像解析アルゴリズムを発表しました。これらの分析ツールは、客観的で再現性あるスキャンされたスライド画像の自動評価を病理医に提供し、診断を助け、最終的には患者さんに標的治療の選択肢を提供する可能性を秘めています。

トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)および臨床研究でのシークエンシング解析のために、全エクソンおよび特定領域を抽出、濃縮する試薬であるKAPAターゲットエンリッチメント新製品を発売しました。一連の製品により、臨床研究者がより多くの検体を効率的に処理することを可能にします。

診断薬事業部門

2020年上半期には、全事業領域の売上がCOVID-19パンデミックの影響を受けました。全般的に、COVID-19検査および緊急検査が大きく増加した一方で、定期健診の減少または遅れにより、通常検査が減少しました。ロシュの広範で多様な検査ポートフォリオと、世界中に設置された多くの装置によって、これらの影響を相殺することができました。

セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション1の売上高は10%の減少となりました。免疫検査薬事業(-12%)が、主要市場においてCOVID-19による都市機能停止の影響を強く受けました。Elecsys Anti-SARS-CoV-2とElecsys IL-6テストをそれぞれ5月と6月に米国で発売しました。Elecsys Anti-SARS-CoV-2は5月にCEマークを取得した国で発売しました(Elecsys IL-6はそれ以前に発売)。世界中の大手検査機関への出荷が直ちに開始され、Elecsys Anti-SARS-CoV-2抗体検査に対する市場の需要に十分に応えています。

モレキュラー・ダイアグノスティックス2の売上高は、基幹ビジネスである遺伝子検査事業の売上高は69%増で、全体でも61%増となりました。成長を牽引したのは、ウイルス検査(主にコロナウイルス)、POC遺伝子検査(インフルエンザウイルス)、定量PCR検査(分子/遺伝子標的の検出)、核酸精製検査(遺伝物質の単離と精製)です。

ダイアべティス・ケア3の売上高は、患者さんの持続血糖モニタリングシステム(CGM)への切り替えによる血糖自己測定(BGM)市場の縮小が続き、6%減となりました。COVID-19パンデミックの影響もありました。主にEMEA地域において10%の減少となり、特にドイツ、イギリス、イタリアでの減少が反映されました。

ティッシュー・ダイアグノスティックス4の売上高は、コンパニオン・ダイアグノスティックス事業および機器の売上に支えられ、2%増となりました。しかしながら、売上全体としてはCOVID-19パンデミックの影響を受けました。

本件のお問い合わせ先

広報(報道関係者向け

【事業領域説明】

  1. セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション:免疫・生化学検査、血液凝固検査、
    ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT) 

  2. モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器

  3. ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

  4. ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器

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