「コバス 6800/8800 システム MTB」および「コバス 6800/8800 システム MAI」は、リアルタイムPCR法を原理とする当社の全自動遺伝子検査装置「コバス 6800 システム」または「コバス 8800 システム」を用いて測定を行います。核酸抽出から増幅、検出までの全工程を自動で行い、約3.5時間で結果を表示します。当社従来品(※)と比べて煩雑なマニュアル作業が減り、より簡便な検査が可能となりました。また抗酸菌検査に必要なNALC-NaOH処理をせずに、喀痰をそのまま検体として使用できます。8時間の処理能力は「コバス 6800 システム」で384テスト、「コバス 8800 システム」で960テストと大幅に向上しています。
さらに「コバス 6800/8800 システム MTB」では、従来品に比べてターゲットとする増幅部位を増やしたことで高感度化を実現、塗抹陰性検体での培養法との一致率がアップしました。感染が疑わしい例での早期診断補助が期待できます
適応範囲:体液、組織、気管支洗浄液又はそれらの培養液中の結核菌群DNAの検出(結核診断の補助)
使用検体:生喀痰、SAP-生喀痰、NALC処理検体、体液、培養液
適応範囲:体液、組織、気管支洗浄液又はそれらの培養液中のマイコバクテリウム・アビウムDNA及びマイコバクテリウム・イントラセルラーDNAの検出 (マイコバクテリウムバリウム・アビウム感染症およびマイコバクテリウム・イントラセルラー感染症の診断補助)
使用検体:生喀痰、SAP-生喀痰、NALC処理検体、体液、培養液
全自動遺伝子検査装置により、核酸抽出、増幅、検出が一台で完結。前処理から約3.5時間で結果表示
喀痰から直接測定できるようになり検査室のワークフロー改善に貢献
MTB:ターゲットとする増幅部位を増やしたことで高感度化を実現、培養検査陽性/塗抹検査陰性例での検出率が従来品の約60%から約80%に大きく向上
検査キット「コバス TaqMan MTB」および「コバス TaqMan MAI」
対象機器はPCR検査用核酸増幅・検出装置「コバス TaqMan 48」
国内では、平成30年に新たに結核患者として登録された人は15,590人(「平成30年 結核登録者情報調査年報集計結果」厚生労働省)で、近年減少傾向にありますが、欧米の先進国と比べるとまだ高い水準です。感染初期は咳・痰、発熱など、風邪と同じ症状であることや、患者数の減少とともに結核への関心が薄れ、受診が遅れるケースが少なくありません。早期治療で重症化を防ぐためにも、また人への感染も防ぐためにも、早期発見が重要です。
非結核性抗酸菌は水や土壌などの環境中に存在しています。日本での非結核性抗酸菌症の約80%は、マイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラーの2種類の菌が占めています。これら2種類の菌の感染が起因する疾患をMAC(マイコバクテリウム アビウム コンプレックス)症と分類しています。初期は無症状ですが、突然血痰が出て、咳・倦怠感の症状が見られ、さらに症状が進展すると、発熱・体重減少・喀血・息切れが生じます。結核の症状と似ているため混同されることが多く、早期に結核症か非結核性抗酸菌症かを診断することが、その後の治療や感染対策に重要となります。
広報(報道関係者向け)
医療関係者の方カスタマーサポートセンター
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