ロシュグループ/診断薬事業部門 2018年度通期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2019年1月31日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。

原文は下記URLよりご参照ください。

*日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

ロシュグループ/診断薬事業部門2019年度通期業績のお知らせ

  • ロシュグループ売上は現地通貨ベースならびにスイスフラン換算で7%

  • 診断薬事業部門の売上は、主に免疫検査製品が牽引し、7%の成長

 

*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベースです(CER:2017年の平均値

 

診断薬事業部門の2018年度の売上高は、7%増の129億スイスフランとなりました。免疫検査事業(+ 11%)の成長が寄与したセントラライズド/ ポイント・オブ・ケアソリューション1領域( + 8%)が中心となって業績に貢献しました。その他すべての事業領域で売上増となりました。地域別では、アジア・パシフィック(+ 13%)と北米(+ 7%)が売上を牽引しました。EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)では3%、ラテンアメリカでは9%、日本では6%の売上増加となりました。

個別化医療の進展

2018年、ロシュは個別化医療戦略をさらに進めるいくつかのM&Aを行いました。それらに含まれるのが次のアメリカの3社です。ファウンデーション・メディシン社の網羅的ゲノムプロファイリング検査により、患者さんのがん関連遺伝子変異を特定し、それに関係する分子標的治療や免疫療法、そして臨床試験を結び付けることができます。フラットアイアン・ヘルス社は、がん研究に必要な実社会のエビデンスの蓄積及びソフト開発におけるマーケットリーダーです。そして、イグナイタ社は有力な新薬候補であるentrectinibを有しています。entrectinibは遺伝子解析に基づいた、これまでにない治療へのアプローチの一例として非常に注目されます。
2018年の初めに、ロシュはGEヘルスケアと戦略的関連を締結し、ロシュの体外診断とGEの医療用 ハウを結び付け、診断支援用ソフトウェアの開発と販売を共同で行うという発表をしました。ソフトウェアは共通のデジタルプラットフォームによって支えられ、ブーツが将来的に独自の製品やメーカーに依存しないアプリケーションをのせることも可能なデザインとすることを目指しています。まずはがん領域と救命救急医療分野に注力します。

診断薬事業部門

中国および、アジア地域の将来的な需要を支えるために、ロシュは製造拠点とR&Dセンターを中国、蘇州に10月に正式に開所しました。シンガポールの地域本社と中国全土に8支社を展開するロシュは、すでにアジア・パシフィック地域の主要なヘルスケアプロバイダーです。

セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション(+8%)は、診断薬事業部門の売上成長に最も寄与しました。免疫検査(+11%)と生化学検査(+7%)から成る血清検査領域が主な成長ドライバーとなりました。

中規模からやや規模の大きい検査室向けの血清検査(SWA)ソリューションであるcobas pro 統合型システムをCEマーク準拠の国で発売しました。この新世代のSWAソリューションは高い効率性を誇り、試薬等の連続補給が可能です。さらに、メンテナンスとキャリブレーションの自動化により簡便さを実現しています。また、一つのプラットフォームに幅広いSWA検査項目が集約、短いインキュベーション時間、少量の検体での解析が可能なども特徴として挙げられます。

モレキュラー・ダイアグノスティックス2は、5%の売上増でした。ウイルス検査においては、HIV検査製品の力強い伸長により4%の成長となりました。血液スクリーニングとヒトパピローマウイルス(HPV)スクリーニング検査はそれぞれ9%と8%の売上増となりました。遺伝子検査のPOCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)用の新しいシステムであるコバス Liatは引き続き高い需要が見られました。

がん治療チームの治療方針決定の過程を根本的に変えるクラウドベースのソフトウェアNavify Tumor Boardには、Navify Clinical Trial MatchとNavify Tumor Publication Search という二つのアプリケーション製品が2018年に発売され、機能が追加されました。世界中の著名な文献を精査するこれら二つのアプリケーションは、Navify Tumor Boardに完全に統合されており、Navifyアプリケーションの最初の製品となりました。今後、ロシュのみならず、パートナー企業やその他の企業から多くのアプリケーションが加わるでしょう。

ティッシュー・ダイアグノスティックス3の売上高は10%の増加となりました。アドバンスト・ステイニング製品は引き続き強い伸長(+10%)を見せました。プライマリー・ステイニング製品にも高い需要が見られました(+13%)。

小型スライドスキャナー、ベンタナ DP 200が2018年3月に上市されました。本製品は病理スライド標本を顕微鏡下で見る状態に近い高品質の画像で正確に再現します。現在、これらの画像を基に幅広い画像解析アルゴリズムのメニューを開発中です。ロシュはまた、uPathを上市しました。これは、検査室管理者や細胞検査士、そして病理医向けのデジタルパソロジー用ソフトウェアです。本製品は、セカンドオピニオンを求める医師間での症例シェアを含む、症例管理の向上に貢献します。なによりuPathはソフトウェアの設計が患者中心に考えられており、病理医はより迅速な診断を下せるようになります。さらに、uPathは現在開発中の画像解析アルゴリズムの包括的メニューのプラットフォームとなります。

ダイアべティス・ケア4は、主に新しい血糖モニターシステム、Accu-Chek GuideとAccu-Chek Instantに牽引され、2%の売上増となりました。試験的に上市されたインスリンポンプAccu-Chek Soloは使用者から良好なフィードバックを得ました。mySugrを含む統合的な糖尿病管理ソリューションが受け入れられていることが明らかになっています。

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【事業領域説明】:

  1. セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション:免疫・生化学検査、血液凝固検査、 ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT) (以前の プロフェッショナル・ダイアグノスティックス)

  2. モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器

  3. ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器

  4. ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

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