ロシュグループ/診断薬事業部門 2016年度通期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2017年2月1日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。

原文は下記URLよりご参照ください。
 

2017年2月1日 バーゼル発

ロシュグループ/診断薬事業部門 2016年度通期業績のお知らせ

  • ロシュグループ売上は現地通貨ベースで4%*増、スイスフラン換算で5%増

  • 診断薬事業部門の売上は、主に免疫検査製品が牽引し、7%*の売上増

  • 免疫検査装置 cobas e 801を新発売

*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベースです(CER:2015年1年間の平均値)

 

グループの業績について、ロシュCEOセヴェリン・シュヴァンのコメント「診断薬事業部門では、免疫検査装置コバス e 801を発売しましたが、これはconnected laboratoryの実現に向け大いなる一歩を踏み出したことを意味しています」

 

診断薬事業部門の売上高は、免疫検査事業が伸長したセントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション1領域が中心となり、市場を上回る、7%増の115億スイスフランとなりました。 

 

当事業部門にとって最大の市場であるEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ、+2%)と北米(+3%)において、売上高は、セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューションが中心となって伸長しました。北米の売上増は、引き続き価格圧力に直面しているダイアベティス・ケア2事業の売上減を一部補完しました。アジア・パシフィック(+16%)の売上増は主に中国市場の伸長によるものです。ラテンアメリカでは18%の成長となりました。日本(+2%)での売上増もセントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューションが牽引しました。

2016年ロシュは、9つの鍵となる機器と検査をポートフォリオに加え、診断のさらなる向上と検査室の効率化の取り組みへの支援を図りました。新しい機器としては、コバス e 801 免疫検査モジュールやビタミンK拮抗薬モニタリング用のCoaguChek INRange、次世代血糖モニタリングシステムAccu-Chek Guideがあります。

 

米国FDAはコンパニオン診断薬2製品を承認しました:Ventana PD-L1(SP142)キットは、膀胱がんや肺がんの患者さんのPD-L1ステータスを測定する補完的な検査です。コバスEGFR変異検出キットv2.0は、肺がん治療薬タルセバのコンパニオン診断薬です。また、cobas Liat Influenza A/B & RSV testは市販前認可(クリアランス)と臨床検査室改善法(CLIA=Clinical Laboratory Improvement Amendments)の認定免除をFDAより取得しました。これは、Liat システム用の遺伝子検査をインフルエンザA/BやRSウィルス(RSV)を含むA群溶連菌にまで拡大した初めてのポイント・オブ・ケア検査となります。FDAはジカ・ウイルスを検出する検査も承認しました。

診断薬事業部門

セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション(+9%)は、中国(+23%)での強い成長が続くアジア・パシフィックが業績を牽引し、診断薬事業部門全体の業績に最も貢献しました。免疫検査(+13%)と生化学検査(+6%)から成る血清検査領域が主に成長を牽引しました。

シークエンシングを含むモレキュラー・ダイアグノスティックス3では、アジア・パシフィックが牽引し、7%の売上増となりました。ウイルス検査では、肝炎とHIVウイルスの定量検査による診断とモニタリング製品により、売上が9%増加しました。HPV(ヒトパピローマウイルス)スクリーニング検査は8%の売上増でした。血液スクリーニング事業は、多くの国々で契約を獲得し、5%の成長となりました。

ティッシュー・ダイアグノスティックス4は、北米市場で売上が堅調に推移し、14%の売上増となりました。アドバンスト・ステイニング製品とプライマリー・ステイニング製品の売上は、それぞれ9%と21%伸長しました。コンパニオン診断薬の売上は引き続き好調でした(+46%)。

検査室向け事業の堅調な業績は、ロシュの先進機器ポートフォリオや非常に多様な検査項目、総合的なITソリューション、検査室向けの幅広いサービス等のコンビネーションに基づいています。

ダイアべティス・ケアでは、米国で継続している価格圧力が主な原因で売上は4%の減少でした。ラテン・アメリカでは売上が増加しましたがアジアパシフィックでは変わらず、EMEAと日本では減少しました。

本件のお問い合わせ先

広報(報道関係者向け)

【事業領域説明】

  1. セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション:免疫・生化学検査、血液凝固検査、
    ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT) (以前の プロフェッショナル・ダイアグノスティックス)

  2. ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

  3. モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器

  4. ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器

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