ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、リアルタイムPCR法を用いてエムポックス(サル痘)ウイルスを検出する「コバス MPXV」が、7月12日、国内初の体外診断用医薬品として承認されたことをお知らせします。
コバス MPXVは、リアルタイムPCR法を測定原理とする当社の全自動遺伝子解析装置、コバス 6800システムおよびコバス8800 システムを用いて、病変部から採取したぬぐい液中のエムポックスウイルスを検出する体外診断用医薬品です。
エムポックスは、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトへの初感染が確認された感染症で、国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。2022年5月以降世界で流行し、国内でも7月14日時点で191例の感染が報告されており、感染の範囲は日本全国に広がりつつあります。
本品の承認によってエムポックスの医療機関での検査が可能となり、潜在的なエムポックス患者の早期発見につながることが期待されます。検査を受けられる体制を速やかに整えることで、感染拡大防止に貢献します。
製品名 : コバス MPXV
使用目的: 病変部ぬぐい液中のエムポックスウイルスDNA の検出(エムポックスウ イルス感染の診断補助)
測定原理: リアルタイムPCR法
使用 検体: 病変部ぬぐい液(スワブ擦過物)
対応機器: コバス 6800 システム及びコバス 8800 システム
広報(報道関係者向け)