大阪大学大学院医学系研究科を中心に 病理診断コンサルテーションネットワーク運用開始

大阪圏における病院の病理医不足を解消する目的で、大阪大学大学院医学系研究科病態病理学を中心に、デジタルパソロジーを活用したコンサルテーションネットワーク構築プロジェクトに取り組んでいます。2020年にスタートしたこのプロジェクトには、合同会社医知悟、松浪硝子工業株式会社、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社が参画しシステムを構築、2022年7月より本格運用を開始しました。

昨今のCOVID-19感染拡大に伴い、病理診断の現場では医療機関間での対面式の情報交換が困難な状況が続いています。これまで頻回に行ってきた、病理診断が困難な症例に対するコンサルテーションも行えなくなり、地域における病理診断精度の維持や向上を図ることが難しい現状となっています。

本プロジェクトでは、クラウド型プラットフォームを介して、連携病院間で病理標本のデジタル画像を共有することができる、コンサルテーションネットワークを実現します。ネットワークを使えば、病理医単独体制施設(病理医が1名常駐の施設)から、病理医が複数名常駐している施設に遠隔でコンサルテーションを依頼し、また結果を受け取ることができます。リモートでのコンサルテーションシステムの構築は病理組織診断の質を担保し、且つ数少ない病理専門医の働き方改革にも貢献します。

2022年7月より大阪大学大学院医学系研究科病態病理学(医学部附属病院病理診断科)と大阪はびきの医療センターを皮切りに運用が開始され、今後順次他施設も参加予定です。まずは大阪圏の医療施設における病理医不足の解消に貢献します。将来的には、全国の医療機関にネットワークを広げることで、全国レベルで病理医不足の課題解決を目指します。

また、単なるコンサルテーションという枠組みではなく、AIを活用した診断支援機能の導入などを含めた新たな診断での取り組みを実現できるプラットフォームとして、多くの病理医の先生方にお使い頂ける仕組みも目指していきます。

PSP株式会社(テクマトリックス株式会社のグループ会社)と医師の共同出資により設立し、共同運営されているサービス企業です。2008年サービス開始来、国内外850拠点に遠隔画像診断システムおよび遠隔病理診断システムをご提供しています。

本プロジェクトでは、画像転送機能を含めたクラウド環境の提供を担っております。

1844年に創業されたスライドガラス、カバーガラスのリーディングカンパニーです。その品質は世界で認められ、近年では北米、欧州、アジア諸国においても広く使用されており、グローバル・ヘルスケアの発展に貢献し続けています。

本プロジェクトでは、各医療機関への窓口及び本プロジェクトの取り纏めを担っております。

世界有数のバイオテックカンパニーであるロシュグループの診断薬事業部門の日本法人です。日本における診断薬事業は 50年の経験と実績があり、体外診断用医薬品・医療機器事業、研究用試薬・機器事業などを幅広い領域で展開しています。診断の革新によりヘルスケアの未来を形づくり、人々がより健やかに、自分らしい人生を送れるようサポートすることを目指しています。

本プロジェクトでは、病理スライドスキャナーおよび病理スライド画像ビューアーの提供を担っております。

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大阪大学大学院医学系研究科を中心に 病理診断コンサルテーションネットワーク運用開始【地域における病理診断の相互支援】

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