ロシュグループ/診断薬事業部門 2022年度上半期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2022年7月21日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。(記述される製品には日本未発売の製品も含まれています)

原文は下記URLよりご参照ください。



*日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

*特に記載の無い限り、この書類におけるすべての成長率は恒常為替レート(CER)で計算されています(CER:2021年の平均値)

 

2022年7月21日バーゼル発

ロシュグループ/診断薬事業部門 2022年度上半期業績のお知らせ

  • ロシュグループの売上は、恒常為替レートで5%の成長、スイスフラン換算で5%の成長

  • 診断薬事業部門の売上は、基盤ビジネスの安定的な進行により11%の成長。COVID-19関連検査は、下半期の減少が見込まれている

  • 診断薬事業部門の第2四半期ハイライト

    がん細胞診用の革新的なプラットフォームおよびシステム、HPV自己採取検査用ソリューション、そしてサル痘ウイルス検査キットの発売

ロシュグループCEO(最高経営責任者)のセヴェリン・シュヴァンは、グループの売上について次のように述べています。「診断薬事業の基盤ビジネスと、血友病、がん、神経系疾患の新薬に対する高い需要によって、上半期は良好な結果となりました。私たちのポートフォリオの継続的な刷新により、成長し続けています。バイオシミラーの影響度合いは予想通り減少しました。現時点での評価に基づき、2022年通期の見通しを確認しました。」

売上は前年同期並みか一桁前半の成長を見込んでいます(恒常為替レート)。一株当たりのコア営業利益は、2021年の自社株買戻しによる効果を含め、一桁前半から半ば(恒常為替レート)での成長を目指しています。またスイスフラン建て分配金をさらに増やすことを見込んでいます。

COVID-19治療薬と診断薬の売上はおよそ20億スイスフラン減少して50億スイスフラン程度になり、バイオシミラーに対する今年度の売上損失は、およそ25億スイスフランになると予想しています。これらの影響を除けば、グループの売上は一桁台後半で成長する見込みです。

上半期におけるグループの売上は、5%増(スイスフラン換算で5%増)の323億スイスフランとなりました。

診断薬事業部門の売上は11%増の99億スイスフランでした。 基盤ビジネスでは、免疫検査、特に心疾患検査が主に貢献し、すべての地域で継続的な力強い成長(+ 6%)を記録しました。

ロシュの主力製品であるCOVID-19ポートフォリオは、今年の上半期に31億スイスフランの売上となりました(2021年上半期は25億スイスフラン)。 COVID-19検査の需要は、2022年の第3四半期に減少する可能性があります。

地域別では、アジア・パシフィックと北米の売上はそれぞれ39%と34%増加しましたが、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)は14%減少しました。 これは主に、COVID-19検査の売上の増減によるものです。

5月、ロシュは世界基金とパートナーシップを結び、低中所得国を支援するため、重要な診断インフラストラクチャーを強化することを決定しました。 この新しいパートナーシップの目的は、結核やHIVの診断を受けていない何百万人もの人々が診断を受け、最終的に治療を受けるのを支援することです。

診断ツールは、新たに出現した公衆衛生上の課題に対応し、最終的に制御するために不可欠です。 5月、ロシュと子会社であるTIB Molbiol社は、サル痘ウイルスを検出し、その疫学的調査に役立つ、独自のPCR LightMix Modular キット3製品を迅速に開発しました。

さらに、ロシュは、COVID-19ウイルスを検出し、同時にウイルス量を測定する初めてのPCRテストであるcobas SARS-CoV-2 Duoについて、FDA緊急使用許可(EUA)を取得しました。 これは、医療従事者が接触確認、患者のトリアージ、治療、管理をする際に役立てられます。

毎年、世界中で60万人以上の女性が子宮頸がんと診断され、約半数以上の人が、ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染によって引き起こされる予防可能な病気で亡くなっています。6月、ロシュはCEマークを承認した国でcobas HPV testのセルフサンプリングソリューションを発売しました。 女性がHPV検査のために自分の検体を自己採取できるようにすることは、子宮頸がんとの闘いにおける重要なステップです。

また、6月にロシュはVENTANA DP 600のCEマーク付きでの発売を発表しました。この大容量スライドスキャナーは、がんの診断に役立つ染色組織サンプルの高解像度デジタル画像を生成することができます。 そして、より優れた、より個別化された医療が可能になります。このソリューションはAI画像分析アルゴリズムと組み合わせられることで、各患者が可能な限り最も効果的な治療計画を受けられるよう役立てられます。

さらに、ロシュは免疫組織染色プラットフォームである Bench Mark ULTRA PLUS を発売しました。 このシステムにより、病理医は、患者に治療オプションを提示するのに役立つ迅速で正確な結果を得ることができるようになります。

世界で約6,000万人が慢性C型肝炎(HCV)に感染していますが、それを自覚しているのは5人に1人にとどまっています。ロシュは7月に、C型肝炎ウイルス(HCV)の抗原と抗体を同時に検出する初めての製品Elecsys HCV Duoを発売しました。

診断薬事業部門の売上

主に中央検査室向けに、免疫学的検査、生化学検査、カスタムバイオテックの領域で診断ソリューションを提供します。心疾患検査が主に貢献した免疫学的検査と、生化学検査領域での通常検査の成長により、売上は4%増加しました。 特にEMEAとアジア・パシフィックが貢献し、全地域の売上が増加しました。

SARS-CoV-2迅速抗原検査、血液ガスおよび電解質検査を含む、救急救命室や医療現場、または患者に対して直接提供する診断ソリューションに焦点を当てています。引き続き大きな売上成長を遂げ、46%の成長となりました。SARS-CoV-2迅速抗原検査が主な成長要因となり、特に北米とアジア・パシフィックで顕著でした。

主に遺伝子検査を行う検査室向けに、病原体の検出とモニタリング、ドナースクリーニング、セクシャルヘルス、ゲノミクスなどの診断ソリューションを提供します。売上は、ポートフォリオ全体における基幹ビジネスと2021年4月に買収した Gen Mark 事業が寄与し、伸長しました。しかし、COVID-19関連製品の売上低下により、売上の伸びが大幅に相殺されました。成長を主に牽引したのはアジア・パシフィック地域でした。

糖尿病患者と医療従事者向けに統合化とパーソナル化された糖尿病管理に焦点を当てています。 2021年第1四半期の訴訟和解金によるベース効果により、売上は5%減少しました。これを除くと、血糖自己測定器市場の継続的な縮小により、売上は1%の減少となりました。 これは、新興国での需要の高まりで部分的に相殺されました。

主に病理検査室向けに、組織生検やコンパニオン診断のための診断ソリューションを提供しています。これらの標的診断は、一人ひとりの患者に合った治療法の決定をサポートします。売上は、アドバンスド・ステイニング事業およびコンパニオン診断薬事業の成長により10%増加しました。

本件のお問い合わせ先

広報(報道関係者向け)

【事業領域説明】

コア・ラボ:免疫・生化学検査、血液凝固検査 

ポイント・オブ・ケア:臨床現場即時検査

モレキュラー・ラボ:遺伝子検査用試薬・機器

ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

パソロジー・ラボ: 病理学的検査用試薬・機器

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