ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、性感染症の原因となる腟トリコモナス核酸およびマイコプラズマ・ジェニタリウム核酸を同時に検出する「コバス TV/MG」を6月27日に発売いたします。本検査が体外診断用医薬品として発売されるのは国内初となります。また6月1日付で新規項目として保険適用となりました。
腟トリコモナス(TV)は、男性では尿道炎、女性では腟内のかゆみやただれを引き起こす原虫であり、世界的に最も感染者数の多い性感染症の原因です。従来診断に用いられてきた培養法では、結果を得るまでに 1 週間以上を要することから、腟トリコモナスの感染に対する高感度かつ迅速な確定診断法の確立が強く望まれていました。
マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)は、淋菌やクラミジアと並んで、尿道炎、子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患を引き起こす細菌です。マイコプラズマ・ジェニタリウムの感染については、これまで確立した診断法がなく、臨床性能が担保された体外診断用医薬品による診断方法の確立が求められていました。
本製品の発売により、より迅速で適切な性感染症の診断補助に貢献するとともに、性感染症患者の治療アクセス改善につながることを期待します。