デジタル化により、病理検査室を新たなステージへ スライドスキャナー「ベンタナ DP 600」(医療機器)発売

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、病理診断業務のデジタル化をサポートする病理ホールスライド画像保存表示装置「ベンタナ DP 600」を本日発売します。

 

従来、病理診断では、病理専門医が病理スライド標本を顕微鏡で確認し、確定診断を行います。しかし全国の病理専門医数は2,642名と報告され*1、400 床以上の29%の施設で常勤病理医が不在となるなど*2、病理医不足が叫ばれています。また近年、がん治療の進歩に伴い、病理検査数は増加しており、病理診断業務における効率改善も大きな課題となっています。

「ベンタナ DP 600」は、病理スライド標本をデジタル画像化するためのスライドスキャナーです。最大240枚分のスライドトレイを有し、大量のスキャニングに対応できます。また画像取り込み中のトレイ追加や緊急案件の割り込みも可能で、医療現場の要望にも柔軟に対応できます。スライド一枚当たりの取り込み時間は約49秒で、カラーマネジメント機能により顕微鏡で見る状態に近い画質に自動補正します。標本をデジタル化することで、モニターを用いたスムーズな閲覧、複数画像の同時確認、院内電子カルテとの連動、そして遠隔地間での高画質な画像共有などが可能となります。

ロシュ・ダイアグノスティックスは「ベンタナ DP 600」の提供を通じて、病理診断における課題解決と共に、業務のデジタル化による新しい病理検査室像の実現に貢献します。

【製品概要】

【製品写真】

※モニター、キーボード、マウス、スライドは含まれません。

参考

  1. 出所:(2022年4月27日現在)

  2. 出所:日本病理学会  

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