ロシュグループ/診断薬事業部門 2021年度上半期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2021年7月22日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。(記述される製品には日本未発売の製品も含まれています)

原文は下記URLよりご参照ください。 *日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

*特に記載の無い限り、この書類におけるすべての成長率は恒常為替レート(CER)で計算されています(CER:2020年の平均値)

2021年7月22日バーゼル発

  • ロシュグループの売上は恒常為替レートで8%、スイス フラン換算で5%の成長

  • 診断薬事業部門の売上は、COVID-19検査の高い需要および通常検査の力強い伸びにより51%の成長

ロシュグループ CEO(最高経営責任者)のセヴェリン・シュヴァンは、グループの上半期について次のように述べています。

「新薬およびCOVID-19検査への需要により、上半期の業績は良好でした。医薬品事業部門は第二四半期に再び成長し始めました。診断薬事業は、力強い勢いをみせました。予想していた通り、COVID-19検査への需要は第二四半期において過去最高となりました。また特に喜ばしいのは、テセントリクの初期段階の肺がんにおける非常に有望な研究結果や、脊髄性筋萎縮症におけるリスジプラムやCOVID-19治療薬のさらなる良好なデータなど、製品パイプラインでの私たちが成し遂げた顕著な進歩です。2021年上半期の好調な結果から、通年での見通しを維持します。」

診断薬事業部門は、51%の非常に力強い成長により、売上は90億スイスフランとなりました。2020年にパンデミックの極めて大きな影響を受けた基盤のビジネス(通常検査など)が強固な成長を遂げ、第一四半期、第二四半期でそれぞれ17%、31%の増加となりました。

業界をリードするロシュのCOVID-19検査のポートフォリオは総売上高25億スイスフラン(2020年は7億スイスフラン)となり、業績に貢献しました。COVID-19検査への需要は、2021年後半は減少する見通しです。

全地域で売上高の大幅な成長を記録しました。ヨーロッパ、中東およびアフリカ(+70%)、アジア・パシフィック(+44%)、北米(+25%)そして中南米(+77%)という結果になりました。

4月に、ロシュは米国企業のGenMark Diagnosticsを19億米ドルで買収しました。GenMarkの新技術は、一つの患者サンプルから幅広い病原体を検知します。これにより、ロシュのモレキュラー・ラボのポートフォリオを拡大し、感染症と抗生物質耐性に対する私たちの取り組みを強化します。

世界各地でワクチンの使用が可能となり、COVID-19による死者数が減少していても、より多くの治療選択肢が今も必要とされています。第二四半期において、ロシュおよび/またはパートナー企業は、ポジティブなニュースをお伝えしました。

  •  抗体カクテル療法(リジェネロン社との共同開発):オックスフォード大学主導の第Ⅲ相予備試験のデータでは、自然抗体反応が得られなかった入院中の重症のCOVID-19患者に投与した場合、抗体カクテルカシリビマブ/イムデビマブが死亡リスクを低減することが示されました。7月、日本は軽症および中等症のCOVID-19患者の治療薬としてロナプリーブを承認した最初の国となりました。

  •  AT-527 (アテア社との共同開発):第Ⅱ相試験の中間結果では、入院中のCOVID-19患者において新型コロナウイルスに対する迅速かつ持続的な抗ウイルス活性が示されました。AT-527は、COVID-19の治療および予防を目的とし、引き続き評価されています。

  • アクテムラ/ロアクテムラ:ロシュの点滴静注抗炎症薬が、重症のCOVID-19で入院中の成人および小児患者の治療薬として、FDAの緊急使用許可(EUA)を取得しました。

  • 製造体制:ロシュは現在、複雑な製造工程を必要とするAT-527の生産能力を可能な限り増強しています。アクテムラについては、ロシュはすでに自社の生産能力を大幅に増強しており、さらにグローバルでの供給を増やすために、外部の製造業者と協力し技術移転を進めています。

また、ロシュはCOVID-19診断薬の世界的なリーディングサプライヤーとしての地位を強化しました。6月には、SARS-CoV-2の自己検査用キット(鼻腔)がCEマークを取得し1、cobas Liat Systemで使用するcobas SARS-CoV-2核酸検査が、ポイント・オブ・ケアにおける症候性および無症候性患者のPCR検査として初めてFDA EUAを取得しました。(20分以内に結果表示)

1 以前のバージョンは2021年2月以降、ヨーロッパの多くの国において現地の特別承認により自己採取が可能となっていました。

正確でタイムリーな検査の提供は、かつてないほど重要になっています。ロシュは、COVID-19のみならず、医療制度の変化する要求に応えるため、診断技術の革新に多大な投資を続けています。

4月には、ロシュは心血管検査の新しい使用目的(適応拡大)を発表し、臨床医が何百万人もの人々のスクリーニング、診断、治療を改善できるよう支援しています。これらのゴールドスタンダードのバイオマーカーは、心血管疾患の管理をサポートすることが証明されており、臨床医が心臓発作を診断するのに役立ち(トロポニンT)、心不全をより効果的に管理するのに役立ちます(NT-proBNP)。

また4月には、GSK社の免疫療法による治療効果が見込めるがん患者を層別する初めてのコンパニオン診断薬として、「VENTANA MMR RxDx Panel」の承認を米国で取得しました。

主に中央検査室向けに、イムノアッセイ、生化学、カスタムバイオテックの領域で診断ソリューションを提供します。全地域(アジア・パシフィック地域が最大の貢献)において、通常検査の回復とCOVID-19関連の検査により、売上は34%増加しました。COVID-19の免疫診断の事業は40%成長しました。

主に遺伝子検査を行う検査室向けに、病原体の検出とモニタリング、ドナースクリーニング、セクシャルヘルス、ゲノミクスなどの診断ソリューションを提供します。ハイスループットのPCR検査などのCOVID-19検査に牽引され、売上は45%増加しました。ウイルス関連の事業は60%の成長を遂げました。売上は、EMEA地域と北米地域を中心に、すべての地域で成長しました。

SARS-CoV-2迅速抗原検査、血液ガスおよび電解質検査を含む、救急救命室や医療現場、または患者に対して直接に提供する診断ソリューションに焦点を当てています。SARS-CoV-2迅速抗原検査が主な成長要因となり、349%の大幅な売上増を達成しました。特にEMEA地域で顕著となりました。

糖尿病患者と医療従事者向けに統合化とパーソナル化された糖尿病管理に焦点を当てています。売上は、アキュチェック・ガイド・システムなどの血糖値モニター事業が牽引し、10%増加しました。

主に病理検査室向けに、組織生検やコンパニオン診断のための診断ソリューションを提供しています。売上は20%増加しました。主にアドバンスド・ステイニング事業とコンパニオン診断薬事業の成長によるものです。

【顧客領域説明】
コア・ラボ:免疫・生化学検査、血液凝固検査 
モレキュラー・ラボ:遺伝子検査用試薬・機器
ポイント・オブ・ケア:臨床現場即時検査
ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業
パソロジー・ラボ: 病理学的検査用試薬・機器

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