新型コロナウイルス感染症の検査に関する調査 PCR検査の認知度は85% 若い世代ほど低く、世代ごとに認知の差

臨床検査薬・機器を扱うヘルスケアカンパニーのロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、全国の20代から60代の男女4500人を対象に、新型コロナウイルス感染症に関連した検査の認知度や関心について調査しました。

新型コロナウイルス感染症に関する検査としては、「PCR検査」、「抗体検査」、「抗原検査」のいずれも、若年層の認知度は他世代と比較して低く、年代が上がるにつれて高くなり、健康への意識が高まる中高年層においては新型コロナウイルス感染症への強い関心がうかがえます。PCR検査の認知度が最も高く、全体で85%が『知っている』と回答し、抗体検査は全体で61%抗原検査は全体で36%という結果になりました(図1)。

一方で、PCR検査が新型コロナウイルスだけではなく、肝炎や子宮頚がん、HIVなど、他の感染症の検査でも用いられることについては、『知っている』と答えたのは17%に留まりました(図2)。

PCR検査は、ウイルスに特徴的な遺伝子の配列を検出することにより、検査時点でウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、2020年2月頃から頻繁に報道されるようになりましたが、実際にはPCR法による遺伝子増幅の技術は、1983年にキャリー・マリス博士が考案し(1993年にその功績によりノーベル化学賞受賞) 、1990年代にロシュがウイルスの遺伝子検査として実用化しました。PCR検査は、診療のための検査のほか、食品や環境の検査など、様々な研究用途で広く用いられています。

抗体検査はウイルスに感染したことによって体内で作られた抗体を検出することで、過去にウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる検査です。

抗原検査はウイルスに特徴的なたんぱく質を検出することにより、検査時点でウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。

これらの検査は、目的や使用される場面、環境などに応じて、使い分けられています。

今回の調査では、中高年層と若い世代との間に、新型コロナウイルス感染症に対する認知に差があることが浮き彫りになりました。新型コロナウイルス感染症対策は、気温と湿度が下がる冬の時期を迎えて、より一層の警戒が求められます。病気や感染予防について正しく理解することは、感染しない・させない上で役立つのみならず、病気の早期発見・治療にも繋がります。

また、コロナ下では、定期的な診察や検査の受診を控え続けている人が3割以上認められ、特に20代では約5割に上るという調査結果があります。

持病等の治療を十分に行わないと、免疫力が下がることが懸念され、ウイルスに感染しやすくなったり、感染した後に悪化しやすくなったりする可能性があります。新型コロナウイルス感染症に感染した場合の重症化を防ぐためにも、かかりつけ医に相談し、適切な受診で健康管理を行うことが重要です。

ロシュ・ダイアグノスティックスは、新型コロナウイルス感染症の迅速な診断に貢献できるよう、用途や場面に応じて最適な検査を提供し、また、病気の予防・早期発見における検査の重要性を伝えるため、引き続き情報発信してまいります。

調査主体:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

調査内容:新型コロナウイルス関連の検査について

調査対象:全国の20歳~69歳の男女

有効回答:4,500人

調査時期:2020 年10 月16 日(金)~10 月20日(火)

調査方法:インターネット調査

調査協力:株式会社クロス・マーケティング

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