ロシュグループ/診断薬事業部門 2019年度上半期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2019年7月25日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。

原文は下記URLよりご参照ください。

*日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

2019年7月25日 バーゼル発

  • ロシュグループ売上は現地通貨ベースで9%ならびにスイスフラン換算で8%*増

  • 診断薬事業部門の売上は、主に免疫検査製品と第二四半期の全般的な好調で2%の成長

*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベースです(CER:2018年の平均値

診断薬事業部門の売上高は、2%増の63億スイスフランとなりました。免疫検査事業に牽引されたセントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション事業が3%増と最も貢献しました。地域別では、アジア・パシフィックが5%、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)が3%の成長を記録しました。北米は2%のマイナス成長となりました。

GEヘルスケアとの初めてのコラボレーション製品となるNavify Tumor Board 2.0が上市されました。この製品は、医療画像表示と画像ストレージ技術を他の患者データと共に組み込んでおり、多分野の専門家からなるがんの治療チームである腫瘍ボード(Tumor Board)は患者ごとの治療計画を立てるにあたり、個々の患者をより包括的に把握できるようになります。Navify Tumor Board 2.0にGEヘルスケアの医療画像ビューワを統合することで、放射線科医は、患者データを治療チームの他の科の医師らがデータを保管している同じダッシュボードにアップロードすることができるようになります。すべての患者データを一か所で管理することで、治療チームの専門家らは限られた時間ですべての必要な情報を素早く参照し、それぞれのがん患者に最適な治療計画を決定することができるようになります。

また、乳がんおよび、胃がん患者のHER2を検査するHER2 Dual ISH DNA Probe Cocktailがコンパニオン診断薬として上市されました。HER2は乳がんと胃がんにおいては重要なバイオマーカーで、HER2の検出および、阻害は乳がんと胃がんのより効果的な治療につながります。本テストは1日で行うことができ、現行のほとんどのHER2テストより早く医師に結果を届けることができます。検体組織は通常の光学顕微鏡で観察判定ができ、特別な蛍光顕微鏡は必要ありません。

結核菌群の薬剤耐性を調べるcobas MTB-RIF/INHがCEマーク準拠の国々で発売されました。このアッセイはすでに発売されているcobas MTBおよび、cobasMAI同様、抗酸菌テストの一つで、遺伝子検査装置コバス6800/8800を用いて検査します。ロシュは引き続き、コバス6800/8800システムの検査メニューを拡充し、効果的なデータ統合と効率的な診断をサポートしていきます。肺炎は感染症の死因の最も多くを占めています*。増え続ける薬剤耐性が事態を悪化させています。高感度のcobas MTBテストは、判定が困難と思われる検体の偽陰性をよりよく防止します。

*World Health Organization: Global Tuberculosis Report 2018. Geneva, Switzerland; WHO, 2018

セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション1は3%の売上増。免疫検査事業の7%の成長が、本事業領域をふたたび成長のけん引役に押し上げました。成長の起因として、最近の機器の上市とその販売拡大、検査項目の拡充、医療アクセスの向上、慢性疾患への注力などが挙げられます。

モレキュラー・ダイアグノスティックス2は、6%の売上増でした。血液スクリーニング検査とコバス6800/8800システムの需要の高まりが貢献しました。

ティッシュー・ダイアグノスティックス3は、3%の売上減となりました。これは、主に、コンパニオン診断の領域で、製薬サイドの外部パートナーの臨床試験の遅れに起因する売上減によるものです。

ダイアべティス・ケア4は、主に新しい血糖モニターシステム、Accu-Chek Guideおよび、Accu-Chek Instantの好調な売上げにけん引され、1%の売上増となりました。また、簡単な操作で正確な結果が得られる上に低価格を実現したネット接続可能な血糖測定器のAccu-Chek Guide Meがアメリカ市場で発売されました。

【事業領域説明】

*1:セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション:免疫・生化学検査、血液凝固検査、
ポイント・オブ・ケア・ テスティング(POCT) (以前の プロフェッショナル・ダイアグノスティックス)
*2:モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器
*3:ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器
*4:ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

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