本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2016年10月20日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。
原文は下記URLよりご参照ください。
http://www.roche.com/media/store/releases/med-cor-2016-10-20.htm
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ロシュグループ/診断薬事業部門 2016年度第三四半期(通期)業績のお知らせ |
●診断薬事業部門は、主に免疫検査製品の寄与により、7%*の売上増
●処理能力の高い免疫検査装置cobas e801を新発売
*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベース(CER:2015年1年通年の平均)です。
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診断薬事業部門の売上は、7%増の84億スイスフランという力強い成長となりました。全ての地域が成長に寄与しましたが、特にアジア・パシフィック(+17%)が貢献しました。プロフェッショナル・ダイアグノスティックス1、モレキュラー2、ティッシュー・ダイアグノスティックス3は引き続き好調な業績でした。ダイアベティス・ケア4の売上は、引き続き、特に北米での厳しい市場状況の影響を受けました。
診断薬事業部門におけるポートフォリオの進捗状況
8月にはFDAが、cobas Liat System用cobas Influenza A/B & RSV testの市販前許可と臨床検査室改善法(Clinical Laboratory Improvement Amendments=CLIA)の認定免除を承認しました。本製品は、1歳未満の乳児が罹患する急性下気道感染症の原因の80%以上を占めるRSウイルス(RSV)も検出します。FDAは、また米国疾病管理センターが定める臨床的または疫学的基準に合致する患者さんが、LightMix Zika rRT-PCR testを緊急使用することを承認しました。これらの製品は、ロシュの豊富な製品群をさらに拡充します。
8月にはまた、Accu-Chek GuideをEU諸国で発売しました。次世代血糖モニタリングシステムである本製品は、糖尿病の患者さんが日々の血糖測定をより簡便にできるよう設計されています。Accu-Chek Guideは、すぐれた精度によって、信頼性の高い血糖管理を可能にします。
診断薬事業部門
診断薬事業部門
2016年1月~9月売上 |
単位:
100万
スイスフラン |
成長率%
(CER*) |
成長率%
(スイスフラン ベース) |
売上に
占める
割合% |
売上 - 診断薬事業部門 |
8,365 |
+7 |
+7 |
100 |
事業領域 |
プロフェッショナル・ダイアグノスティックス |
4,884 |
+9 |
+9 |
58 |
ダイアベティス・ケア |
1,484 |
-2 |
-3 |
18 |
モレキュラー・ダイアグノスティックス |
1,345 |
+7 |
+8 |
16 |
ティッシュー・ダイアグノスティックス |
652 |
+13 |
+15 |
8 |
地域 |
ヨーロッパ、中東およびアフリカ |
3,406 |
+2 |
+2 |
41 |
北米 |
2,211 |
+4 |
+7 |
26 |
アジア・パシフィック |
1,847 |
+17 |
+15 |
22 |
ラテンアメリカ |
567 |
+21 |
+4 |
7 |
日本 |
334 |
+2 |
+17 |
4 |
プロフェッショナル・ダイアグノスティックス(+9%)は、中国市場(+24%)での力強い成長が続いたアジア・パシフイックに牽引され、事業部門の成長に最も貢献しました。免疫検査事業は力強い成長(+14%)をとげ、生化学検査事業は6%の売上増でした。
処理能力の高い免疫検査装置cobas e801は、2016年6月にCE準拠の国々で新発売され、順調に市場に浸透しています。コバス8000分析装置の一部として、免疫検査の処理能力をアップし、検査項目を拡大しています。免疫検査事業で業績が順調な推移を見せていることは、ロシュが主要な検査室に幅広いソリューションを提供していることを示しています。
モレキュラー・ダイアグノスティックスでは、アジア・パシフィックの牽引により、7%の売上増となりました。主にシークエンシングと遺伝子検査事業が成長に貢献しました。同事業の成長は、肝炎ウイルスおよびHIVの定量検査による診断とモニタリングやHPVスクリーニング検査(+13%)を含むウイルス検査(+11%)が牽引しました。
堅調な業績は、ロシュが提供する非常に広範な検査項目を持つ先進的な装置群の充実したポートフォリオによるものです。cobas Liat System用cobas Influenza A/B & RSV testとLightMix Zika rRT-PCR testが加わることでこの基盤はさらに拡張されました。
ティッシュー・ダイアグノスティックスは、北米が牽引し、13%の売上増となりました。アドバンスト・ステイニング製品が9%の成長、プライマリー・ステイニング製品は売上が18%増加しました。個別化医療に関連する外部との提携事業からの収益は、引き続き力強い成長(+39%)を遂げました。
ダイアべティス・ケアは、米国で続く価格の押し下げが主な原因で、2%の売上減となりました。ラテンアメリカでは売上が増加しましたが、EMEAやアジア・パシフィックでは、わずかに減少しました。
【事業領域説明】
*1プロフェッショナル・ダイアグノスティックス: 免疫・生化学検査および血液凝固検査、ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT)用試薬・機器
*2モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器
*3ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器
*4ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業
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