ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

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ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース

2016年9月23日

ウイルス変異対応の精度を維持し、検査の簡便性を向上
HIV-1検査用キット「コバス 6800/8800 システム HIV-1」発売

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、ヒト免疫不全ウイルス1(human immunodeficiency virus HIV-1)感染症の診断補助に用いられるHIV-1 RNA測定キット「コバス 6800/8800 システム HIV-1」を9月23日に発売します。

HIVは遺伝学的性状からHIV-1とHIV-2に大別されますが、その殆どは全世界的に流行しているHIV-1です。「コバス 6800/8800 システム HIV-1」はPCR法を用いて血液中のHIV-1 RNA量を測定する検査キットです。HIV-1感染症の進行予測、治療開始の判断や抗HIV-1薬の効果判定、治療変更の判断などに利用されます。また、従来品「コバスTaqMan HIV-1「オート」v2.0」で導入した「Dualターゲット」技術を継続採用しています。「Dualターゲット」技術とは、キットのプライマーとプローブの反応領域をHIV-1遺伝子の一つの領域(gag領域)から二領域(gag及びLTR遺伝子領域*)に増やすことにより多様なウイルス変異への対応と検出感度の向上を図ったものです。本品は、この技術を継続採用し、新装置「コバス 6800 システム」および「コバス 8800 システム」の検査キットとして開発されました。新装置では、分析に必要な検体量は500μLまたは200μLですみ(従来品では850μL)、処理能力も96テストが3.5時間で行えます(従来は9.5時間)。

新装置用の検査キットには、他にC型肝炎ウイルス検査用キット「コバス 6800/8800 システム HCV」を発売しています。当社は今後、新装置用の製品ラインアップを広げ、遺伝子検査のさらなる精度の向上、効率改善に努めてまいります。

【製品概要】

(1) 主な特長

  • 「Dual ターゲット」技術の継続採用により、従来品同様、HIV-1変異に対する低反応性リスクを低減、最少検出感度は20コピー/mLと高感度。
  • 新装置「コバス 6800 システム」および「コバス 8800 システム」により、分析検体量を850μLから500μL(標準法)または200μLに減少。2種類によるアッセイが可能。
  • 処理能力が96テスト9.5時間から96テスト3.5時間へと大幅に短縮

(2) 使用検体: 血漿

(3) 希望販売価格(税抜): 96テスト 383,000円

(4) 対応機器:
リアルタイム遺伝子解析装置「コバス 6800 システム」および「コバス 8800 システム」

【製品写真】

<この写真は、下記URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。>
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html

*【gag領域およびLTR領域について】

HIV-1RNAは9つの遺伝子領域と、ウイルスゲノム両端にあるほぼ同じ塩基配列が繰り返されている領域から形成されています。gag (group specific antigen) はウイルスの構造蛋白質をコードしている領域で、LTR(Long Terminal Repeat)はゲノム両端にあるほぼ同じ塩基配列が繰り返されている領域になります。両領域とも抗ウイルス薬の作用部位ではないのでウイルス変異が起きにくい領域と考えられています。

【HIV感染者数について】

治療の進歩により、HIV感染症は早期に診断できれば長期生存が期待できる疾患となりました。世界的には、新規HIV感染者数は1996年をピークに徐々に減少の傾向を示しています。しかし一方で、国内の新規HIV感染者報告数は2007年まで増加傾向を示し、その後は1,300人前後でほぼ横ばいの状況です。HIV感染者を減らすためには、今なお検査の重要性が求められています。
(2014年エイズ発生動向、厚生労働省エイズ動向委員会)

本件のお問い合わせ先

広報グループ(報道関係者向け)

電話03-5443-7040

FAX03-5443-7113


製品に関するお問い合わせ先

電話 0120-600-152

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