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ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース

2016年1月20日

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2016年1月13日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースの翻訳版であり、参考資料として報道関係者へご提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。

原文は下記URLよりご参照ください。
http://www.roche.com/media/store/releases/med-cor-2016-01-13.htm


ロシュのトロポニンT検査により心臓発作の診断が1時間で可能に
先進の技術により心臓発作の診断を画期的に短縮、患者さんの
治療開始を早め、医療財源のより良い活用を可能に

バーゼル 2016年1月13日 - 急性の胸痛を有する患者さんの心臓発作をより迅速に診断する新たな方法を裏付けるTRAPID-AMI1研究の結果がAnnals of Emergency Medicine2オンライン版に掲載されました。ロシュのトロポニンT高感度検査を用いることで、心臓発作の診断/除外診断のための観察時間を3~6時間から1時間に短縮できます。発症から治療までの間が1時間遅れるごとに死亡率3が上昇するため、心臓発作に対する迅速で信頼のおける診断が重要であることはよく知られています。

「この新技術により、世界中の救急治療室にいる何百万もの急性胸痛を有する患者さんの心臓発作を診断する時間が短縮できます」と今回の研究の主要な治験責任者の一人であるスイス・バーゼル大学の心臓学教授Christian Mueller氏は述べています。「患者さんは、もはや、急性で生命の危険がある疾患なのか胸の痛みが他の理由によるものかを知るために3時間またはそれ以上の時間を救急治療室で待つ必要がなくなりました」

一刻を争う
心臓発作や急性心筋梗塞(AMI)は、心筋領域への血液供給が遮断され、筋肉細胞の壊死を招く一般的な心臓の疾患です。 30分遅れるごとに、AMI3患者さんの死亡相対リスクが7.5%増加するため、迅速な治療が必須です。胸痛やAMIを示唆するその他の症状がある患者さんは、全救急治療室の症例の約10-20%を占めており、米国では43秒ごとに心臓発作が起きています4

トロポニンは、心臓発作中に血流に放出される心筋たんぱくです。これまでの血液検査では、トロポニン放出を検出できるまでの時間が必要という制限があり、従来のトロポニンテストで、時には6時間を要することもありました。心臓発作の死亡率は、発作の始まりから数時間が最も高く、早期の診断と治療開始は、治療結果に大きく影響し、救命できる可能性を高めます。

欧州心臓学会は、2015年8月にロンドンで開催された年次総会で、この時短診断のコンセプトを導入しました。新しい標準的治療法のガイドライン(2015 ESC NSTEMI)では、現在TRPID-AMI研究で裏付けられた高感度トロポニン検査による所要時間1時間という診断手順を支持しています。5

「TRAPID-AMI研究は、患者さんのよりよい治療結果のために、診断がどのように臨床現場で影響を与えうるかを改めて論証しています」とロシュ診断薬事業部門COO ローランド・ディゲルマンは述べています。「ロシュは、イノベーションを促進し、ヘルスケアを発展させるため、臨床研究に引き続き投資していきます。健康を増進し、命を守る臨床検査とソリューションを世界の医療従事者、患者さんに提供します」

TRAPID-AMI研究について
TRAPID-AMIは、ロシュが支援した前向き観察研究で、2011年から2014年の間に、急性の胸痛を有する1200名以上の患者さんについて調査しました。研究は、バーゼル大学(スイス)のChristian Mueller教授とウプサラ大学(スウェーデン)のBertil Lindahl教授が主導し、3大陸9か国の12の研究機関で実施されました。本研究は、早期の胸痛を有する患者さん(胸痛発生後6時間以内の患者さん)について、受診時と1時間後の2回、血液検査を実施する、迅速検査の手順を認証する初めての治験です。この新たな方法は、先に行われた、胸痛発生後さらに長時間経っている患者さん6対象のAPACE試験で提案されています。新しい診断手順によって、心臓発作の診断時間を3時間以上から1時間に短縮し、新たなガイドライン(ST上昇がないことを示す患者さんに対する急性冠症候群の管理のための2015ESCガイドライン)で推奨されている通り、大多数の患者さんをもっと早期に治療することが可能となることをTRAPID-AMIスタディの結果は論証しています。

ロシュの心筋トロポニンT高感度検査について
ロシュのエクルーシス心筋トロポニンT高感度(cTnT-hs)検査は、臨床現場において心臓発作の診断に推奨されているバイオマーカーである心筋トロポニンを検出します。心電図との併用で、心臓発作の診断におけるゴールドスタンダードとなっています。この新たな検査手法とロシュのcTnT法の高い感度によって、診断/除外診断の決断は飛躍的にスピードアップし、効果的な治療の可能性を最大化しています。より迅速な決断は、救急治療室の作業負荷とヘルスケアシステムのコストの管理改善にも貢献します。

 

参照:
1 Acronym for: Cardiac troponin T–hs (high sensitivity) assay for RAPID rule-out of Acute Myocardial Infarction
2 Mueller C. et al. (2016) Ann Emerg Med, 10.1016/j.annemergmed.2015.11.013 http://www.annemergmed.com/article/S0196-0644(15)01501-2/fulltext
3 De Luca G. et al. (2004) : Circulation. 109(10) ;1223-5
4 Mozaffarian D. et al. (2015). Circulation 131, e29-322
5 Roffi M. et al (2015) : Eur Heart J. Aug 29 (epub ahead of print)
6 Reichlin T. et al. (2012): Arch Int Med. 172(16):1211-8

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電話03-5443-7040

FAX03-5443-7113

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