ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

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ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース

2014年12月11日

低発現遺伝子のRNAを網羅的に抽出・濃縮
次世代シークエンサー用前処理試薬
「SeqCap RNA」発売のお知らせ

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長兼CEO:小笠原 信)は、全トランスクリプトーム(細胞中の全転写産物)のうち、低発現の遺伝子転写産物を選択的に抽出・濃縮する試薬「SeqCap RNA」(シークキャップRNA)を12月15日、研究用として発売します。

次世代シークエンサーの普及に伴い、近年では全トランスクリプトームの解析(RNA-Seq)を実施することが可能となりました。しかし標準的なRNA-Seqアプローチでは、発現している遺伝子量の50%を占める高発現遺伝子にシークエンスリードの大半が使用されてしまうため、発現量が1%程度の低発現遺伝子のRNAが検出されないという問題点があります。実際は、この低発現遺伝子に由来する遺伝子の数は全遺伝子の7割を占め、高発現遺伝子の遺伝子数は非常に少ないことが知られています。 また、転写産物の多くはタンパク質に翻訳されない長鎖ノンコーディング RNA(lncRNA)として機能することが明らかで、これらlncRNAは一般的に発現量が低いのですが、転写・エピゲノム制御を介しがんや疾患などの発生・進展に関与すると考えられています。
「SeqCap RNA」は、低発現遺伝子のRNAやlncRNAを選択的に抽出・濃縮できる試薬です。ターゲットゲノム領域に推定されるRNAを効率的に探ることができるので、発現プロファイリング、スプライシングアイソフォーム*などの網羅的なスクリーニングツールとしてご利用いただけます。さらに、検体あたりにかかるコストを抑え、より多くのサンプルを処理し、より迅速にデータを得ることができます。

    【製品特長】

  • 研究対象の転写産物(RNA)を特異的にエンリッチ(大過剰の研究対象外の高発現転写産物を除外)
  • 新規あるいは低発現アイソフォームを同定できる
  • 解析キャパシティ、スループット、コスト効率化が著しく向上

【対応する次世代シークエンサー】

イルミナ社「HiSeqシリーズ、MiSeqシリーズ」

【希望販売価格】

製品名
包装単位
希望販売価格(税抜)
Seq Cap loncRNA Enrichment Kit
4反応
¥240,000
 
48反応
¥2,400,000
上記のカタログ製品のほか、カスタム製品も販売しています。

【用語解説】

*スプライシングアイソフォーム:ゲノムDNAからRNAが転写される際に同じ遺伝子でもエクソンの組み合わせが異なる種類が転写されることが知られており、これらの異なるエクソンの組み合わせの遺伝子をスプライシングアイソフォームと呼びます。

本件のお問い合わせ先

広報グループ

電話03-5443-7040

FAX03-5443-7113

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