検体の取り違えリスク低減により、患者さまの安全確保に大きく貢献
病理検査工程管理システム「ベンタナ VANTAGE システム」発売のお知らせ
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ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:小川 渉)は、2011年6月30日に大規模な医療施設および臨床検査受託施設向けに、病理検査の一連の作業工程を管理するシステム「ベンタナVANTAGE システム」を発売いたします。組織検体の切り出しから組織標本のオーダーシートとの照合までの工程をシステム上で一元管理するため、検体の取り違えによる誤診のリスクを低減すると同時に病理検査プロセスの効率化を図ります。
病理検査では、患者から採取された組織が診断に必要な組織標本になるまで、検体の形状や数量が変化する煩雑なプロセスを伴います。また、検体の切り出しや薄切などの工程で生じる個別の検体IDの手書きによる記録や、最終工程で行うオーダーシートと検体IDの目視による確認など、処々の作業工程で検体の取り違えの起こるリスクが潜んでおり、作業の精度管理や効率化が課題となっています。加えて、昨今では検体数や検査実施項目数の増加により、この傾向がより顕著になりつつあります。
「ベンタナ VANTAGE システム」は、サーバーと専用ワークステーションからなる病理検査管理システムで、 当社が販売する自動染色装置との接続により、一連の作業(検体の切り出しから、包埋、薄切、染色、組織標本のオーダーシートとの照合まで)をシステムで一元管理することが可能です。 本システムでは検体ごとのオーダー内容に従いバーコードラベルを出力し、それぞれのラベルをスライドに貼付して検体管理を行います。各作業工程にサーバーに接続した専用のバーコードリーダーとモニターを設置することで、検体の作業状況をリアルタイムにPC上でモニタリングすることができます。 また、作業前にモニター上で検体ごとの検査オーダー内容を確認・検証でき、検体の取り違えリスクの低減により患者さまの安全確保(Patient Safety)に大きく貢献し、検体処理精度の向上・効率化を図ります。
「ベンタナ VANTAGE システム」は、病理検査全体のワークフローを改善することで、患者さまへの正確な診断を後押しします。
【製品特性】
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検体の取り違えによる誤診のリスクを低減し、患者さまの安全確保(Patient Safety)に貢献
- ペーパーワークを極力減らし、作業効率性をアップ
- リアルタイムで検体の処理状況をPC上でモニタリング可能
- 作業履歴を自動的に記録し、各種管理レポートに対応
【希望販売価格】(税込み)
2,100万円より (構成によって異なります)
【システム構成】
製品名 |
種別 |
ベンタナ VANTAGE サーバーシステム |
サーバー、ソフトウェア |
ベンタナ VANTAGE バーコードリーダー |
バーコードリーダー |
ベンタナ VANTAGE バーコードプリンター |
ラベルプリンター |
ベンタナ VANTAGE クライアント |
PC本体・モニター 一式 |
【対応機種】
弊社の自動染色装置 「ベンタナ シンフォニー」、「ベンタナ ベンチマーク」シリーズなど
【製品写真】
<製品写真は、下記URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。>
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html
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