ハイスループット1536マルチウェルプレートを用いたリアルタイムPCR解析システム
「ライトサイクラー®1536」発売のお知らせ
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ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長兼CEO:小川 渉)は、2009年7月24日に、研究用として高密度1536マルチウェルプレートを用いたハイスループットなリアルタイムPCR解析システム「ライトサイクラー®1536」を発売いたします。本製品は、一度に1,536サンプルの測定を可能にし、高い再現性も兼ね備えた遺伝子解析を実現します。
本製品は、弊社のリアルタイムPCR解析システム“ライトサイクラー®シリーズ”の最新型モデルです。ライトサイクラー®は特定の遺伝子領域の増幅過程をリアルタイムで観察できるPCR装置で、遺伝子の検出・定量・変異解析用の機器です。今回、新発売する「ライトサイクラー®1536」では、既存モデル「ライトサイクラー®480※1」に比べ、一度に測定可能なサンプル数が4または16倍の1,536サンプルと飛躍的に増加しています。本システムは、既存モデルに備わった温度制御および光学的なテクノロジーに加え、最先端のThermaxis®テクノロジー※2により、反応スピードを落とすことなく、再現性の高い結果が得られます。さらに、1検体あたりの測定費用が既存モデルと比較して1/6まで低減させることが可能で、コストパフォーマンスにも優れています。
※1 ライトサイクラー®480は96または384ウェルプレートに対応したモデル(1536ウェル:96×16倍または 384×4倍
)
※2 ウェルの形状や熱伝達機構に特徴を持つ1536マルチウェルプレートのPCR温度制御の最適化を実現するテクノロジー
本製品は、リアルタイムPCRプラットフォームにおいて多検体処理ばかりでなく、多くの目的遺伝子の解析が一度に行える柔軟性を備え、遺伝子発現定量、SNPs(Single Nucleotide Polymorphism:一塩基多型)検出のハイスループット解析ツールとして有用性が高く、飛躍的な速度で進歩するゲノム研究において、研究者の日々変化する多様な要望にお応えします。
【製品特性】
- Thermaxis®テクノロジーを用いた1536マルチウェルプレートの独自設計により、温度制御と光学検出が最適化されたリアルタイムPCRが行えます。
- 1回のリアルタイムPCRが50分以内で処理可能で、高い再現性、感度、正確性を兼ね備えたデータが得られます。
- 使用試薬の少量化による、高いコストパフォーマンスを実現します。
【製品仕様】
サイズ
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57.4(W)×58.8(D)×49.7(H)cm |
重量
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55.6kg |
励起光源
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キセノンランプ |
検出
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冷却モノクロCCDカメラ |
反応容量
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0.5~2.0µL |
測定用プレート
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1536マルチウェルプレート |
【希望販売価格】(税抜)
ライトサイクラー® 1536 インスツルメント(付属ソフトウェア込み) 1,280万円
ライトサイクラー® 1536 マルチウェルプレート (100枚) 60万円
リアルタイム レディ DNA Probesマスター (12,500回/2µL反応用) 12万5千円
上記製品以外に自動分注機(マルチウェルプレートに試薬を分注する機器)、マルチウェルプレートシーラー(マルチウェルプレートにフィルムを貼付する機器)、プレート用遠心機が別途必要です。
【製品写真】
<製品写真は、下記URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。>
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html
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