ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

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ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース

2009年05月19日

リアルタイム細胞解析製品シリーズ゙最新モデル
CIMプレート対応 16ウェルx3 タイプ 
xCELLigenceシステム  RTCA DP インスツルメントの発売

 

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長兼CEO:小川 渉)は、2009年5月19日付で、リアルタイム細胞解析製品シリーズ、CIM対応16ウェルx3タイプ xCELLigence (エクセリジェンス)システムの最新モデルとして、「xCELLigence (エクセリジェンス)システム RTCA DP インスツルメント」を発売いたします。

<CIM=Cell Invasion and Migration 細胞浸潤・細胞移動、RTCA DP=Real
Time Cell Analyzer DP リアルタイム細胞解析DP(DPは製品固有名詞)>


「エクセリジェンスシステム」は、米国のACEA Biosciences社(アセア バイオサイエンス社)とロシュ社により、研究者向けの革新的な細胞解析システムとして共同開発された、細胞増殖や細胞形態変化を分析するシステムであり、原理的には、微細金電極回路と細胞生物学を統合したシステムです。 本日発売の「RTCA DP インスツルメント」は、エクセリジェンスシステムの最新モデルであり、CIMプレート対応であることから、特に、がん細胞の転移の状況(移動の経過や組織への浸潤の様子など)を、連続でリアルタイムにモニタリングすることに適しています。

【エクセリジェンスシステムの特徴】

細胞ベースアッセイ用のプラットホームとして作られており、細胞生物学および分子生物学に対して、既存のエンドポイント法では得られなかった新たな可能性を提供し、優位性があります。
(1)解析したい細胞反応を見逃すことなく、連続リアルタイムモニタリングが可能です
(2)細胞反応の短期(30分)、長期(2~3日)の観察がいずれも可能です
(3)非標識で実験できるため、細胞に負荷のない自然な状態で観察可能です

【エクセリジェンスシステム RTCA DP インスツルメントの特徴】

本製品は、2種類のプレート(※)に対応しているため、上述のエクセリジェンスシステムのアドバンテージに加え、研究者の皆様に下記のような高いフレキシビリティを提供します。
(※)E-Plate 16: 細胞増殖、細胞形態変化など、通常の細胞変化の解析用プレート
CIM-Plate 16: 細胞の浸潤や細胞の移動の解析用プレート

(1)短期、長期の実験を同時に行なうことが可能です
(2)非標識、非侵襲的にインピーダンスモニタリングを行なうことが可能です
(3)3基の16ウェルプレートステーションは複数のユーザーにより制御可能であり、そのため、異なる実験を同時に行なうことが可能です。

【製品の仕様】

エクセリジェンスシステム RTCA DP インスツルメントは下記のコンポーネントで構成されています。

(1)RTCA DP アナライザー
(2)RTCA コントロールユニット(コンピューター)
(3)統合ソフトウェア
(4)消耗品として、専用マイクロタイタープレート「E-Plate 16」および「CIM-Plate 16」(※)
(※)CIM-Plate 16は、本年10月以降に発売の予定です。

【対象顧客】

大学や研究機関の研究者 および 製薬企業の創薬・薬理研究分野の研究者

【希望販売価格】(税抜)

コンポーネント: 一式 4,950,000円
E-Plate 16 : 6枚入り 25,000円
CIM-Plate 16: 現在 未定

【販売】

本製品は、ロシュ・ダイアグノスティックス(株)が販売します。また、本製品について、ロシュ・ダイアグノスティックス(株)は和光純薬工業(株)と販売提携しており、ロシュ・ダイアグノスティックス(株)を経由して和光純薬工業(株)からも販売されます。
輸入元: ロシュ・ダイアグノスティックス(株)
販売元: ロシュ・ダイアグノスティックス(株)、和光純薬工業(株)

※製品写真は、下記URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html

【製品写真】

CIMプレート対応 16ウェルx3タイプ xCELLigenceシステム RTCA DP インスツルメント
「CIMプレート対応 16ウェルx3タイプ xCELLigenceシステム RTCA DP インスツルメント」

「E-Plate 16(向って左) およびCIM-Plate 16(向って右)」

【使用手順】

  1. 通常の細胞培養の操作(専用のE-Plateへ細胞を播種、培養)
  2. 必要な情報(検体情報、実験情報等)をコンピューターに入力
  3. ステーション部分はCO2インキュベータ等の中に入れて使用
  4. 専用ソフトウェアによる各種解析

-参考資料

【エクセリジェンスシステムの測定原理】

この解析方法技術の中核部分は、標準的なマイクロタイタープレートの各ウェルの底面に配置されたマイクロエレクトロニックバイオセンサー(微細金電極)です。細胞がこのセンサーに接触すると、マイクロ電極間の電気的インピーダンス(抵抗値)が変化します。細胞の状態変化(例えば、細胞接着における変化、細胞毒性、細胞増殖、細胞間相互作用、形態変化)は、インピーダンスに変化をもたらします。このような方法でインピーダンス変化をモニタリングしますので、結果としてリアルタイムで、簡単かつ迅速な検出が可能となります。

【用語説明】

  1. エンドポイント法
    細胞の変化・経過を連続して計測する方法に対して、“終点”で測定する計測方法の一般呼称
  2. 細胞生物学
    細胞を研究対象とする生物学の一分野で、近年、分子生物学や生化学的手法を取り入れ、発展を遂げている。伝統的に電子顕微鏡や各種光学顕微鏡を用いた形態学的な解析が主要な領域を占め、細胞を構造レベルから理解しようという研究傾向がある。
  3. マイクロエレクトロニック バイオセンサー
    微細金電極のこと
  4. ウェル
    プレート上の一つ一つの容器(穴)を指す(写真参照)
  5. 電気的インピーダンス
    交流回路における電圧と電流の比である。単位としてはオーム(表記は[Ω])が用いられる電気的抵抗値。
  6. 細胞浸潤
    異質の細胞が組織内に入り込むこと。特に、「がん細胞の浸潤」と言った場合は、細胞が増殖しながら周囲の組織に入り込み広がることを言う。
  7. 細胞移動
    細胞がある場所から他の場所に移ることを言う。ある形態を形成する際には、胚子内で盛んに細胞移動が起こり、同じタイプの細胞が集合して組織を形成する。血管壁を通って血球が移動することを「遊走」、がん細胞が原発地から他の部位へ移動することを「転移」と言う。

【ACEA Biosciences会社概要】

社名: ACEA Biosciences Ltd
代表: James O’Connel
本社: 米国、サンディエゴ
設立: 2002年
事業内容: 高性能の細胞ベースアッセイを可能にするマイクロエレクトロニックシステムの開発のパイオニア。 ライフサイエンス研究分野や医薬品開発市場のニーズに対応したリアルタイム検出システムを提供している。パートナーであるロシュを通して、医薬品開発、毒性学、癌研究、医療微生物学、ウイルス学における様々なアプリケーションのマイクロプレート型バイオセンサープラットホームを世界的に販売している。
   
【和光純薬工業 会社概要】
社名: 和光純薬工業株式会社 (Wako Pure Chemical Industries, Ltd.)
代表: 代表取締役社長 池添 太
本社: 大阪市中央区
設立: 1922年6月
資本金: 23億3,956万円
従業員数: 1,450人
事業内容: 試薬、化成品ならびに臨床検査薬の製造・販売
総売上高: 75,307百万円(2007年度)
支店: 東京
営業所: 大阪、東京、北海道、東北、筑波、甲信越、横浜、東海、中国、九州
研究所: 試薬、化成品(以上 埼玉県川越市)、臨床検査薬、ゲノム(以上 兵庫県尼崎市)
工場: 東京、愛知、三重、大阪、播磨、大分
海外: ドイツ(ノイス)、アメリカ(リッチモンド)

本件のお問い合わせ先

広報・CSRグループ

電話03-5443-7040

FAX03-5443-7113

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