ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

閉じる

OPEN

ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース

2008年12月04日

次世代ゲノムシークエンス・システム向け高性能試薬キット
「チタニウム シリーズ」の発売

 

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:小川 渉)は、2008年12月8日より、既に販売している次世代ゲノムシークエンス・システム「ゲノムシークエンサー FLX」の処理能力を飛躍的に高める高性能試薬キット「チタニウムシリーズ」を研究向けに発売します。

「チタニウムシリーズ」は、弊社が既に販売している次世代ゲノムシークエンス・システム「ゲノムシークエンサー FLX」の専用試薬をアップグレードさせた高性能な試薬キットです。サンプル(ビーズ)を充填する専用プレート「ピコタイタープレート」を高密度化し、金属(チタン)コーティングを施すことで、より多くの塩基配列情報を得ると同時に、これまでも高い評価を得てきた塩基配列の解読長と精度をより一層向上させることに成功しました。従来の専用試薬「スタンダードシリーズ」に比べ、総解読塩基数は約5倍へと大幅にアップします。
次世代ゲノムシークエンス・システム「ゲノムシークエンサー FLX」は、その最大の特徴であるロングリード(長く塩基を読むこと)が高く評価されており、世界で初めて個人のゲノム(ノーベル賞受賞者でもあるジェームズ・ワトソン博士)のゲノム配列を解読するなど、来るべき個の医療(パーソナライズドメディシン)に向けて多くの成果を挙げています。
「チタニウムシリーズ」により、微生物以外にゲノムサイズがより大きい高等生物(シロイヌナズナやショウジョウバエなど)のゲノム解析や、“1000人ゲノムプロジェクト”といった大規模な塩基配列の解析作業を効率的かつコストを抑えて行うことができ 、精度の高い情報が短期間で得られます。

ロシュ・ダイアグノスティックスは、今後も幅広い製品群でライフサイエンス分野の研究をサポートして参ります。

【製品特性】

  • より大きく複雑なゲノム情報の解読が可能
    1リード※あたり400塩基以上(従来の専用試薬は 約 250塩基)の配列を解読でき、かつ 1稼動あたり100万リード以上(従来の専用試薬は40万リード)となり、1稼動で約5億塩基が解読可能 。それにより 複雑なゲノム構造を持つ高等生物(シロイヌナズナやショウジョウバエなど)のゲノム解析が短期間で可能に
    ※1リードとは、ビーズ1個あたりで 読み取れる塩基長を示す。
  • ランニングコストを削減
    従来の専用試薬「スタンダードシリーズ」に比べ、処理能力が5倍にアップし、解読コストは1塩基あたりで10分の1に
  • より精度の高いデータを提供
    ピコタイタープレートの改良とバージョンアップしたソフトウェアにより、QV 20 を実現 (~400塩基)
    QV20:QVはQuality Valueの略で塩基配列の精度を示す値。Q20は99%の精度を示す。

【チタニウムシリーズキット(試薬・消耗品)内訳および希望販売価格(税抜)

GS Titanium General Library Prep Kit (ライブラリー作成用) ¥198,000(10回用)
GS Titanium LV emPCR Kit (エマルジョンPCR用) ¥198,000(1回用)
GS Titanium SV emPCR Kit (エマルジョンPCR用) ¥198,000(1回用)
GS Titanium SV emPCR Kit (エマルジョンPCR用) ¥460,000(1回用)
GS Titanium emPCR Breaking Kits LV 12pc (消耗品) ¥48,000(12個)
GS Titanium emPCR Filters SV 64pc (消耗品) ¥16,000(64個)
GS Titanium PicoTiterPlate Kit 70×75 (専用プレート) ¥140,000(1回用)
実験内容により、使用されるキットの組み合わせが異なります。  
  例:シークエンス(LV)の場合、1稼動あたり¥825,800となります。  

【スペック比較図】

  スタンダードシリーズ チタニウムシリーズ
読み取り塩基数
(1リードあたり)
約250塩基 400-600塩基
総解読塩基数
(1稼動あたり)
100M(メガ*)塩基 約0.5G(ギガ*)塩基
解析時間 7.5時間 10時間
*メガ=100万、ギガ=10億

【塩基配列の解読工程】

STEP1.

サンプルを断片化し、酵素処理によりライブラリーを作製。

STEP2.

1分子のDNA断片(ライブラリー)をビーズ上に結合させ、エマルジョンPCRにより増幅を行う。

エマルジョンPCR:

油と水を混ぜて油の中にできる水泡を反応系と見立て、PCR法でDNAを増幅させる手法

STEP3.

STEP2で、 増幅された DNA断片( ビーズ ) をピコタイタープレートに充填

STEP4.

ピコタイタープレートを「ゲノムシークエンサー FLX」にセットし、
パイロシークエンス法により塩基配列を決定

パイロシークエンス法:

ポリメラーゼの伸長反応で遊離するピロリン酸をATPに変換すること で 起こるルシフェラーゼ反応により発光するシグナルを画像データとして記録し、塩基配列決定する手法。

【 製品写真 】
<画像データは、下記URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です>
http://www.roche-diagnostics.jp/news/photo/index.html


GS Titanium PicoTiterPlate 「ゲノムシークエンサー FLX」

GS Titanium PicoTiterPlate

「ゲノムシークエンサー FLX」

本件のお問い合わせ先

広報・CSRグループ

電話03-5443-7040

FAX03-5443-7113

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社