ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社

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ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース

2008年05月27日

ロシュ・ダイアグノスティックス 酵素ビジネスに本格参入
キラル合成用酵素ビジネスの開始

 

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:小川 渉)は、2008年6月2日より、環境への配慮に基づき、キラル合成用酵素ビジネスを開始いたします。

弊社の事業分野の一つであるIB事業部(※)は、診断薬原料を中心に事業を展開しておりますが、2006年以降、診断薬原料以外の市場へも進出を加速しており、その一環として2008年6月2日より、環境汚染低減に貢献するキラル合成に必要な酵素の開発および販売を開始いたします。
(※)インダストリアルビジネスの意。主に工業用バルク製品を扱う。

【酵素ビジネス開始の背景】
近年、“環境に優しい化学”としてグリーンケミストリーの議論が進みつつあるなど、化学工業界でも環境への配慮が浸透し、産業用酵素として、キラル合成用酵素が注目されつつあります。金属原子を含む従来の化学触媒を用いて合成する際、金属原子が廃棄物として排出され、環境および人体に害を及ぼす危険がありますが、金属原子を含まないキラル合成用酵素を使用することによって、廃棄物の低減が実現されます。このような状況のもと、キラル合成用酵素に関する弊社への問合せも多くなり、ビジネス案件もいくつか具体化してきていることから、本格的なビジネス化に乗り出すことにいたしました。

【具体的なビジネス展開】
酵素ビジネスは、二段階で展開いたします。
第一段階として、キラル合成に使用する酵素を見分けるスクリーニングキットを、製薬企業や化学会社向けに販売いたします。その後、第二段階として、酵素固定化を要望されるお客様に対しましては、酵素の固定化に関して個別対応をし、工業化のためのカスタム化を実施いたします。
なお、固定化酵素に関しましては、東洋電化工業株式会社と共同で基質および反応条件に応じた最適な固定化酵素受託サービスをおこなう業務提携を、同社と2008年4月9日に締結いたしております。両社の役割として、東洋電化工業が固定化酵素開発を、ロシュ・ダイアグノスティックスがマーケティングおよび技術情報提供を担当することになります。

【製品およびビジネスの特性】

  • キラル合成に使用する酵素のスクリーニングキットは、リパーゼを中心に約20種類の酵素のスクリーニングが可能
  • お客様の要望に応じて、酵素の固定化を個別対応

【受注開始時期】
キラル合成に使用する酵素のスクリーニングキットは、東京ビックサイトにおいて7月2日から4日まで開催される第2回医薬品原料国際展(略称API 2008)にて受注を開始します。
弊社会場: 東京ビッグサイト 東展示棟 / 国際展WEBサイト: http://www.api-expo.jp/

【販売価格】

酵素スクリーニングキット: 注文数により確定の予定 但し、10万円から15万円の予定
固定化酵素受託サービス料: 東洋電化工業株式会社にて決定

【対象顧客】
医薬品メーカー、化学品メーカー、食品メーカー

【提携先の会社概要】

東洋電化工業(株) 本社所在地: 高知県高知市萩町2丁目2番2号
  代表取締役社長: 入交 英太 (いりまじり えいた)
  ホームページアドレス: http://www.toyodenka.co.jp/
  事業内容: 特殊アロイ、化成品事業などを展開

【用語解説】

キラル: 化合物の中には、それ自身と、それを鏡に映した形の分子(鏡像体あるいは対掌体)とが重ね合わせることができない構造のものがあり、このような化合物を「不斉である」あるいは「キラルである」という。
キラル合成: ほとんどの化学合成では鏡像体あるいは対掌体の一方だけを得るには複雑な分離が必要であるが、一方だけを得られる合成法の一つ
グリーンケミストリー: 化学製品の製造から廃棄までのサイクルにおいて、生態系に与える影響を最小限に留め、且つ経済的効率性を向上させようとする化学工業のありかた

以上

本件のお問い合わせ先

広報・CSRグループ

電話03-5443-7040

FAX03-5443-7113

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